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映画『未来を写した子どもたち』
2004年/製作国:アメリカ/上映時間:85分 ドキュメンタリー作品
原題 BORN INTO BROTHELS: CALCUTTA'S RED LIGHT KIDS
監督 ロス・カウフマン ザナ・ブリスキ
予告編(日本版)
予告編(海外版)
STORY
インド、カルカッタの売春窟に生まれついた子どもたち。
ある日、子どもたちはカメラと出会い、自分たちに無限の未来と希望があることを知る。
ニューヨークで活動する写真家ザナが、取材にカルカッタの売春窟を訪れた。彼女はそこで生まれた子どもたちにの悲惨な運命を目の当たりにする。女の子は将来売春婦に、男の子は女たちの世話をするように運命付けられているのだ。
「どうにかここから子どもたちを救い出したい」
そんな願いを込めて、彼女(写真家ザナ)は子どもたちに自分が唯一できることを始める。それは、【写真教室】を開くことだった。
子どもたちがインスタントカメラのファインダー越しにとらえたものとは?
レビュー
日本では現状、本作の配信は無く、ソフトを所持していなければ鑑賞しにくい状況となってしまっていることがせつない。
今後、出来る限り多くの人が鑑賞し易い環境となれば良いなと思います。
本作初鑑賞時のことは、今でもはっきりと覚えています。
自分の作品を高値で売ってお金を稼いでいるだけの人間を、「アーティスト」と呼んでも良いの?
自分の欲望を満たすためだけにお金を稼いで、好き勝手に生活しているだけの人間を、「大人」と呼んでも良いの?
「アーティスト」や「大人」という言葉は、「子どもの未来を考えて行動している人」にのみ、使用するべき言葉じゃないの?
と言われたような気がして、とても恥ずかしかったから。
たとえどんなに小さな行為であっても、お金を使用しない行為であっても、「子どもたちの未来を本気で考えて行動する」ことが重要なのではないかと思います。
なぜならそうすることは、「平和」や「自然」を守ることに繋がり、それは世の中を良い方向へと導く力となり、さらにその先の世代の人々の人生に、本物の豊かさと幸せをもたらす力となるはずだから。
子どもたちの健康維持と教育こそが(教育と言っても学校教育の事ではありません)、最優先事項であると考えております。