身体に刻まれたトラウマ的エネルギーを解放し癒しへ導く『本気でトラウマを解消したいあなたへ』
ネドじゅんさんの三脳バランス研究所に入って8か月が経ちました。
現在のわたしの状況はというと、自動思考はまだ出るものの、過去の後悔や未来への不安に関する思考はほぼ出なくなり、出たとしても「あ〜、そんなこともありましたね、はいはい」でやり過ごせるくらいにはなってきています。
そのおかげで、三脳研入会前の今年の1月末は、かなりの時間をベッドの上で過ごし、SNSを眺めることに費やしていましたが(しんどすぎてそれしかできなかったんですね)、不快な自動思考によるストレス物質が出なくなったためか、現在はほぼ毎日のように公園で過ごしたり、占星術の勉強をしたりと、自分のために多くの時間を使えるようになっています。
近いうちにこちらで経過の詳細をお伝えできればと思っています。
わたしがここまで来るのに行ったワークといえば、エレベーターの呼吸と森林瞑想もどき(公園でぼーっとする)、スワイショウくらいのものですが、それだけでも自動思考はどんどん減っていきました。
自動思考が減り脳や身体のスペースが空くと、浄化されたい過去の辛い出来事がふわっと頭の中に湧いてきて、そのときの身体の感覚を感じることで、辛い出来事が癒されていくという経験を何度も体験しました。
自動思考を止めて右脳域を目指すワークは、同時に過去のトラウマを癒すワークでもあったわけです。
ただ、自分ひとりで行うワークのみでは癒せない、強烈なトラウマ体験を持つ方もいらっしゃると思います。
そんなときに参考にしていただきたいのが、三脳研「癒し研究室」室長でセラピストの藤原ちえこさんがトラウマセラピーについてまとめたこちらの書籍です。
今回は、病院やカウンセリングにかかっても症状が一向に改善されない、そんな方におすすめしたい一冊、『本気でトラウマを解消したいあなたへ』をご紹介します。
藤原ちえこ『本気でトラウマを解消したいあなたへ』
この本の内容
精神疾患があったりトラウマ症状を持っていらっしゃる方は、ほとんどの方が治療の選択肢として、病院で症状を抑える薬をもらったり、カウンセリングを受けるという方法を考えるのではないでしょうか。
ですが、長年病院にかかっても、カウンセリングを受けても全く症状が改善しないという方も多く見受けられます。
わたしも15年病院にかかっていましたが、症状は良くなったり悪くなったりを繰り返すばかりで、一向に改善する気配が感じられませんでした。
この本では、
と言い切っていますし、わたしもこの一文を読んで「やっぱりそうなんだ」と感じました。
ですが、著者はこうも言っています。
では、どのようにトラウマから回復していくのか?
本書ではその具体的な方法が語られています。
この本を読んだきっかけ
この本を読んだきっかけは、著者が三脳研で癒し研究室長を務めていらっしゃるからです。
ちえこ室長が普段行われているセッションを、他室長に施術されている動画が三脳研内にあり、それを見ながら自分でもやってみたところ、肩周りや肩甲骨周りが緩んだという体験がありました。
おそらく幼少期に手を上げる母から自分の身体を守るため、そして母や周囲の心ない言葉から自分を守るために、プロテクターのようにがっつり固まってしまったんだろうなあと、セッション動画を見ながら感じていました。
おすすめポイント
本書のおすすめポイントは、トラウマとはどういうものかが明確に説明され、具体的にどう対処していけばいいのかが述べられている点です。
本書ではトラウマについてこのように説明しています。
トラウマは頭ではなく、身体に刻み込まれるものであるため、薬物療法や会話だけのカウンセリングでは症状が改善しないといいます。
また、大人になって交通事故に遭ったりなどしてトラウマを抱えたように見える事例でも、自分自身を悪循環に陥れてしまう深い行動パターンが、このような単一の出来事のみである影響はほとんどなく、多くは幼少期に受けたトラウマの影響を受けているというのです。
著者は、トラウマから回復するためには、身体に刻み込まれたトラウマ的エネルギーを解放する必要があると述べており、その具体的な方法に以下をあげています。
自助グループに参加して、仲間の助けを借りる
自助グループ:さまざまな悩みや共通の問題を抱えている人たちが自発的に集まり、専門家を交えずに当事者たちでサポートし合うことを目的としたグループ。
身体を癒すボディワークの専門家の施術を受ける
ボディワーク:ロルフィング、クラニオセイクラル、フェルデンクライス、野口整体、経絡治療専門の鍼灸院など
身体心理学を専門とする心理士の助けを借りる
身体心理学専門の心理士:SE™(Somatic Experiencing®)プラクティショナー
また、トラウマを抱え生きづらさを感じている方が「この世界に少しでも居やすくなるためのエクササイズ」も紹介されています。
感想
トラウマは頭ではなく身体に刻まれるというのが初耳で、もっと早く知っていればわたし自身こんなに長い間精神疾患の症状に悩まされずに済んだのではないかと思いました。
わたしのように長年症状に苦しんでいる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
今後、身体へアプローチする治療法が主流となり、病院と同じく保険適用されるようになれば、トラウマ症状から回復される方が増えるのではないかと感じました。
まとめ
今回は藤原ちえこさんの著書『本気でトラウマを解消したいあなたへ』をご紹介しました。
著者自身も、身体心理学を専門とし、800人以上のクライアントを快方に向かわせています。
三脳研の中でもセッション枠があり(いつも激戦であっという間に埋まってしまいますが)、実際にセッションを受けて癒やしが起こった方が多くいらっしゃいます。
これまでの薬物療法や会話のみのカウンセリングでは症状が改善されなかったという方は、本書を読みトラウマとはどういうものかを把握した上で、ボディワークや身体心理士のセッションを検討されてみてはいかがでしょうか。
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