見出し画像

揺蕩う僕と希う月


ある朝目が覚めて
何もない1日が始まることに涙して
今歩いているこの道は
いつか物語になるのかな


少しだけ陰る月が
今日も僕を嘲笑う

名前の無いお前など
僕と同じく誰も見てやしないのに
煌々と夜を彩っているから
なんの反論も出来やしないんだ

夜空に手を伸ばしていても
いつだって重力が僕の邪魔をして
地にある水面を月と呼び始めてしまうんだ

本当のお前を求めずに
いつまでも偽物を追い求めて紛い物になるくらいなら

何者にもならず死んでいきたい

いいなと思ったら応援しよう!