弥勒の世
笠置にある笠置寺に行って来ました
笠置は平安時代に栄えた霊場で
近畿の真ん中に存在し京都と奈良の文化が
融合する文化の交差点
1000年から1300年ぐらいまでの間
東大寺よりも先に全国からお詣りに
やって来ていたそうです
今は訪れる人は少なくひっそりと守られて
来ている感じの古代の修行場
天人が降りて弥勒を刻んだと言われる
大磨岸仏の跡 弥勒の姿は3度の火災で
消失したと言われています
凹んでる部分の外枠は弥勒菩薩の後光の輪郭
弥勒はお釈迦さまの教えが失われた
この末世に戻って来て人類を
救ってくれると言われる御仏
何だかとても宇宙を感じる不思議な修行場
でした
今回のメインは平城京跡で見られる
燕のねぐら入とねぐら立ちを見ること
その前に訪れた磐船神社の胎内巡りも
さすが修行と言われているだけあり
中々のアスレチックアドベンチャー感満載
狭い岩穴を何度も潜り抜ける難度の高い
胎内巡りでした 登山ガールのMちゃんと
ボルダリングやってた私だから面白がって
スイスイ行けたけどそうじゃなければ
結構怖いはず
その後行った交野の山の中の
巨石巡りもなかなかのアスレチック
アドベンチャーでさすが
修験道の修行場だけある
襲って来る蚊を追い払いながら
腐葉土みたいな足場を汗だくだくで
何とか無事に帰ってこれました
ちなみに笠置寺の奇岩巡りは
お寺の敷地だけあり足場も綺麗に
整えられていて 頭上を覆う木々のお陰で
夏でもキツい日差しを浴びずにすみ
20分ぐらいで巡れて虫もさほどいなくて
楽ちんなのでオススメです
11月早朝には雲海も見られるらしいよ
7月はカオスと変容の月だったようで
体調がずっとイマイチだったのですが
月末に色々と自分なりの発見があって
過去の全てに感謝できるようになったり
生命力の流れを抑圧していたものに
気付けたり
そして今回の奈良&京都の
一泊2日の旅で図らずとも3度も
胎内巡りをして身体の中が
刷新された気がします
平城京跡で何万という燕たちが一斉に寝床に
戻って来たり旅立ったりする様子を見たことで
私たちも自らの存在で生命を運んでいる
のだなって感覚になりました
燕達のように私たちもどんな状態であっても
懸命に生きようとしているのだと思う
だから毎日自分に言ってあげよう
生きていてくれてありがとうって
自分の大切な存在にも心の中で
存在してくれてありがとうって
言おうと思う
弥勒の世ってそういう世界なのじゃないかな
って思うのです
生命に対しての慈愛の眼差しを持つこと
自分にも自分の大切な存在にも
慈愛の眼差しを注ぐこと
結局のところ伝わるのは愛しかないから
今日も生きていてくれてありがとう
こんな風になってほしいとか
こうあってほしいとか
そんなのは要らない
存在してくれてることに
ただありがとうって言えばいいんだなって
もちろん自分にもね
そんな風に感じています