No worry for BTS 〜国連総会出席に寄せて〜
いつぶりだろう?
彼らが飛行機に乗り海を渡ったのは…
2日前、外交官用のパスポートを手に
仁川空港のVIPラウンジから出てきた7人に浴びせられるフラッシュを見て
私は胸がいっぱいになった。
笑顔で手を振る彼らを見て嬉しくもあり、
再び国連総会に出席するのだと思うと誇らしくもあり
これからまた、
彼らが空港へ立つ光景が見られるようになるのかもしれないと
未来への希望を見出せたり
そして、
なんだろう?その理由が何なのか自分でも明確にできないのだが
少し・・・ほんの少し
彼らが遠くに行ってしまいそうな
そんな寂しい気持ちになってしまった。
現実的に、遠い存在。
韓国のアーティストと日本の1ファン
彼らはソウルに住み、私は日本の小さな町で生きている。
仮に、私がソウルに住んでいたとしても
彼らと会えたり、言葉を交わせるはずもない。
現実的に遠い存在なのに、それでいいはずなのに・・・
画面を通して、7人でワイワイ言いながら
私の家にある家具と同じものを組み立てたり
誕生日の翌日にVライブで誕生日を祝わせてくれたり
疲れてパワーが出ない午後や眠れない夜に
SNSで優しい言葉を届けてくれたり・・・
そんなことが続いていたから、
勝手にちょっと彼らとの距離が近くなったような気持ちになっていて
それなのに、手を振って搭乗口へと足取り軽く向かう後ろ姿を見て
ちょっとだけ・・・寂しくなってしまったのかもしれない。
そんな気持ちを抱えていた時に
次々に届けてくれた搭乗前に過ごしていたラウンジや機内での写真で
その寂しさを愛おしさに変えてくれたのはやっぱり彼らだった。
久しぶりの空の上で
彼らはどんな風に過ごし、何を感じたのだろう?
2018年9月24日に出席した国連総会でのRMのスピーチは
その一言一言が心に響き
“自己肯定感を高めよう“と何度言われてもそのやり方さえわからなかった私に
“Speak Myself“が“Love Myself”につながるのだと教えてくれた。
昨日、僕はミスをしたかもしれません。
でも、過去の僕も僕には変わりありません。
今の僕は、過去のすべての失敗やミスと共にあります。
明日の僕が少しだけ賢くなったとしても、それも僕自身なのです。
失敗やミスは僕自身であり、人生という星座を形作る最も輝く星たちなのです。
僕は、今の自分も、過去の自分も、将来なりたい自分も、
すべて愛せるようになりました。
あれから3年間、
自分がわからなくなった時、自分が嫌になった時
私はこのスピーチに耳を傾ける。
24歳のRMの言葉は、時に静かに、時に力強く
立ち止まっている私の背中を押してくれていた。
9月13日、RMは誕生日の次の日の誕生日Vライブで
ファンにお祝いをさせてくれ、
誕生日をどう過ごしたか、そして今、感じていること考えていることを
韓国語と英語を交えながら話してくれた。
その中で彼が英語で話した一言が私の心に静かにそして深く響いた。
"No worry for BTS"
“BTSについて、憂うことはない“
世界中を席巻し、とどまるところを知らない彼らの人気、
そして積み重なっていく記録
そんな中、やがて来るであろう
大韓民国の青年である以上避けては通れない
”着陸”ではなく”小休止”
コンサートもキャンセルとなり、ファンとの時間を共有できないもどかしさ
そんな彼らと思いを共にする世界中のARMY。
28歳になったRMのこの言葉は
私達ファンへ
”Don't worry for BTS"と伝えてくれたようにも感じられ
誰のどんな言葉よりも安心感を与えてくれる言葉のような気がした。
大統領の特使として飛び立つ
空港での彼らを見て、少しだけ複雑な気持ちになったけど
”No worry for BTS”
というRMの言葉をを心の中で繰り返して
彼らの晴れの舞台への旅立ちを見送った。
2021年9月19日(NY時間)
総会開始前、ドキドキしている世界中のファンに
やっぱり届けてくれた彼らのメッセージ
PROUD OF YOU...
〜追記〜
国連本部で楽しそうにPTDを踊る姿に
不覚にも泣いてしまった。
NYの青空の下、楽しそうに歌い踊る彼らも
やっぱりこう歌ってくれていた。
♪We don't need to worry♪
そう、何も心配はいらない。
ただ、彼らを愛し続ければいいんだ。
彼らはどこまでも自由に彼らの行きたい方向へ羽ばたいてほしい。
それが私たちの希望だから。
ありがとう、BTS
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?