《連載♯5》子どもの”お試し行動”対策①
こんにちは!タノ🦒です。元小学校の先生です。
もしかしたら、いつかオンラインで家庭教師をやるかもしれません。
この連載では最新の教育情報と実践での効果を組み合わせて
「学べる」「役立つ」「たまに面白い」教育情報を
教育現場で働く方・先生を志す方・子育て中の方向けに
お伝えします。
連載#5は、子どもの”お試し行動”①(説明編)です。
お試し行動とは、例えば・・・
・わざと物を投げる
・絵本やおもちゃなどを破ったり壊したりする
・食べ物や飲み物をわざとこぼす、吐き出す
・大声を出したり、下品な言葉を言う
・言うことを聞かずわがままを繰り返す
・決められたルールをわざと破る
です。
「何がしたいんだあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」と
こちらが思うような行動をわざとすることです。
教育関係者や子育てをしている方は身に覚えがあると思います。
(正直、たまったもんじゃないぜ・・・)
と思うこともあると思います。思います。全力で共感します。
ポイントは”悪いこと”と分かっていながら行う点です。
でも、そこには心理的な理由があります。
”お試し行動”の対策を
5つの章の流れで考えていきます!(*^▽^*)
1、お試し行動とは
このサイトからの引用です。
「試し行動」とは、「自分のことを受け止めてくれるのか」「自分にどれくらい愛情があるのか」「こんなことをしても受け入れてくれるのか」を試すために、
悪いこととわかっていながらネガティブな行動を取って大人の様子を見る、子どもの愛情確認行動です。
”お試し行動”は、ただの迷惑行為や発達段階の問題ではなく、
ポイントは”愛着確認行動”という点です。
愛情不足の場合になりやすいとも言われますが、
それが絶対ではありません。
信頼関係を確かなものにするための第一歩にもなります。
2、”お試し行動”の原因
原因は様々です。
✅愛情をはかってみたい
✅気を引くための方法がわからない
✅よく知らない人を試してみたい
✅環境の変化などに対する不安から
✅大人を評価し適応しようとする子どもなりの知恵
そのため、初めて会う人に対して起こりやすいです。
この人はどんな人なのかな?と思って行います。
昔は”アドバルーン”とも呼ばれました。
この”お試し行動”自体は、信頼を築く一歩でもあるので、
必ずしも悪いものではないです。
ただし、対処を間違えると
”エスカレート現象”が起こります。
3、エスカレート現象
エスカレート現象は、
”お試し行動”からしだいに、
「正しい指示やルールに従わない」
「静寂をつぶす」
「人に対して攻撃的な言動を行う」
に発展し、
それが周りに広がり、秩序がなくなっていく現象です。
文字通りエスカレート。
なぜ、この現象が起こるのか。
まず、”お試し行動”で
「今までよりやさしい、ゆるそう」という結果になります。
そうすると「ナメてかかる」というよりも、
「もっとやさしくして」「もっとゆるくして」
と行動がエスカレートするのです。
その方が、自分を見てもらえますし、
楽な方が良い、好き勝手できる方が楽しいと思ったら、
この行動は進んでいきます。
これが常態化すると、全ての指導は後手になり、
クラスの場合は、その立て直しが難しくなります。
まとめ
今回は、”お試し行動”と”エスカレート現象”
についての記事でした。
大人が子どもに関わる時に注意する必要があります。
タノも対応を間違えたり、不十分だったりしたことが
何度もありました。
次回は対策編についてです。
※対策編が長くなったため、2つに分けました汗
引き続き、よろしくお願いいたします!
今回はここまでです!
読んでくださってありがとうございました💡
タノ🦒でした!またね!