【教育の未来】退職して2年の歩み〜理由を実現するために〜
こんにちは!タノ🦒です。
今年ももう終わりますね。
今日のテーマは”集大成”になります。
【タノ先生の未来の教育日記】にふさわしい内容です。
自分の目と行動から見えた、日本の教育の未来の話になります。
そして、自分が何をこれからしていくべきかの話です。
2021年3月に小学校の先生を退職して1年9ヶ月。
2021年はスタート地点に立てた1年目。
2022年は色々なことが進み始めた2年目。
でも言い換えると、
2021年の1年目は0から進むしかない不安な日々。
2022年の2年目は先が見えずにもがいた苦しい日々。
そんな1面もありました。
それが、ようやく進む道がはっきりと見えました。
ようやくここまで来た。そして向かうべき場所が見えた。
今日の内容はそんな話です。
年の終わりにふさわしい記事になると思います。
結論から書こうと思いましたが、順を追って書くべきと思いました。
少しの間、お付き合いください。
1.退職した理由
昔の記事を改めて見返しました。
2021年7月の記事です。
思いのままに記事を書いていました。
今でも変わらない思いを抜粋します。
(引用)2021.07.09
退職した今でも、
小学校の先生はすごい!と思っています。
学校もすごい!いつかは戻ろうと思っています。
学校のすごいところは
『子どものため』に、何万人もの先生が意見を出し合い、
日々教育をブラッシュアップするところです。
あれほどの知見、人材、資源があり、
日本中どこでも教育が受けられる場所は他にないです。
だから公教育は教育の最強機関だと考えています。
ただ、一方の課題も根深いです。
それは、余白がなくなっていく傾向です。
きめ細やかな対応、徹底した安全管理、
重複するアンケート、余白に入り込む会議。
既存の文化、新しい取り組み。
これまでの学校は増えても減らない、
《ビルド&ビルド》の傾向があります。
そして真摯に取り組む人は多いため
時間や精神、身を削って何とかしようとします。
でも、それによって
疲弊して療休に入られる方
命を落とす人
将来の教員志望の減少が深刻になっています。
私が退職して強く感じたことは、
子どもたちの笑顔と成長の前に、
まず先生の幸せが一番大切だということです。
先生自身が、
『どんな人生や日常を送りたいか』
『どんな人でありたいと願うか』
それを考えて実現することが、大切です。
私の教員時代は幸せだったと思います。
大変な時もありましたが、
二度と得られない心の財産を得ました。
けれど、未来を見た時に
『ビルド&ビルド』や『負担が偏る組織づくり』
の教育環境を変える力が必要だと強く思いました。
1つ強い思いがあります。
2年前に卒業した当時6年生の教え子の1人に
「将来は小学校の先生になりたい」
と夢をもっている子がいます。
能力も人柄も良く、
向いているし、心からなってほしいと思う子です。
周年行事の時も、
数百人の前で堂々と司会を行うような子。
それでいて、優しくて、
いるだけで周りが明るくなるような子です。
先生になったら、色々な人を笑顔にできる子です。
その子が先生になるのは、10年後。
その時に、
安心して楽しく働けるようにしたいです。
子どもたちとの関わり以外の部分で
”教師のバトン”の負の部分のように、
苦しんでほしくないと思っています。
自己研鑽をしながらも、
楽しく、子ども達に時間を費やせるように。
「働きたい!」と思える環境に変えられるように。
それが今の私の「はたらき方」です。
(引用終わり)
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この思いはずっと変わりません。
でもそのための方法が分かりませんでした。
2.退職して始めたこと
目指したいことはある。でも、
職なし・収入なし・人脈なし・肩書きなし。
退職時にあったのは、
「先生7年の経験」「絵を描く力」「時間」。
(1)絵を売る
最初は絵を売りました。
そこで
自分の力だけでお金をもらうことの嬉しさと難しさ、
応援してもらえることが死ぬほど大切で嬉しいことが分かりました。
仕事って何かが分かりました。
自分の得意なことで、人を笑顔にできること。
これが全てのベースになりました。
(2)アソシア(教員支援のNPO)
次に出会ったのはアソシア。
NPO T-KNITが運営するオンラインサロン。
教育サロンはたくさんあります。
でもここの目的は【教員支援】。
このアソシアに入らなかったら、
間違いなく今の私はありません。
代表のソルティーさん、そして仲間になった方々。
ここで、私は溺れそうになりながら泳いでいたところを、島に引っ張りあげてもらいました。
引っ張り上げて、何度も声をかけていただき、
場を作り、活動をし、講座も開き、人と繋がって。
【こんな場所があるんだ】と思いました。
人の温かさでつながるような場でした。
今は賛助会員として参加し、直接の活動はしていませんが、
今でも思いは同じです。
そして、そこで出会った方々に、
私の次の得意を見出してもらいました。
(3)グラログの誕生
そこで出会った先生の対話を、iPadで書きました。
ただ、忘れないための記録でした。
でも、それをお見せすると
「これ仕事になるよ」「授業やってよ」と言われました。
一番近いのは”グラレコ”。
でも、伝えたいのは「見える化」と「記録」。
そこでグラログという言葉が生まれました。
そして行った最初の授業はコロンビア。
そして東京、静岡、と色々な場所で行いました。
そこで気づきました。
大切なのに見えないものが多すぎる。
お金・健康・人間関係・悩み・戦略など、
大切なものほど目に見えず分かりづらい。
分かりづらいと、分かりやすいものに進む。
でも、形だけになって、大切なものがこぼれ落ちていく。
話し合いが積み上がらずに迷ったり0になったりする。
それが、いやだ。
その思いが先生の幸せへの道と共通することが分かりました。
大切じゃないものに時間と労力を使いたくない。
笑顔にできる仕事がしたい。
大切なもののために頑張る人をつなげたい。
見えるようにしてそこにいる人たちを助けたい。
大人向けの講座もやりました。
研究会の書記やイベントの司会&書記もやりました。
子ども向けの講座はここの活動が基軸になりました。
(4)認定NPO法人カタリバ
カタリバ。日本最大級の教育系NPOです。
”居場所”を作るというイメージが強いですが、
「未来はつくれる」というコピーの通り、
社会の問題解決と新しいことに挑戦するエネルギーがあります。
2021年にカタリバ オンラインキャストをやらせていただきました。
大学生や社会人とボランティアとして参加し、
参加の小学生たちと講座やイベントを作りました。
ボランティアですが、参加前にチェックインもありましたし、
毎週の参加や会社側のビジョンなどもたくさん知れました。
そこでも子ども達とグラログを毎週楽しみました。
本当に、子ども等と関わることは楽しい。
やっぱり自分は先生だと感じ、
さらには個人として活動しながらも
組織として動くことの魅力も感じました。
(5)保育園事業と新会社設立
グラログと同じくらい必要に感じているものがありました。
それはテクノロジーです。
ICT・システムです。
「なんでこれを人力でやるんだぁ!」
と思うことが溢れている学校現場。
・努力で解決するのはやめよう
・意識しようでは変わらない
・人にしかできないことに時間を使おう
そう思っていたら、
17園を運営する保育園事業の会社で声をかけていただきました
そして、翌年は新会社も設立。
会社の登記から加わり、新システムもたくさん導入しました。
この1年で、
・連絡帳アプリシステム
・請求システム
・職員管理システム
・決済フローシステム
・会費徴収システム
・会計システム
・人事労務システム
が会社全体に関わるシステムです。
特にコドモンは、一番力のあるシステム。
連絡も会計もこれ1つでできます。
小学校にこれを導入することが次の目標です。
自治体で導入したいと思った時はタノにお声かけを・・・。
プレゼンや導入のお手伝いをしますよ・・・。
他にも、規模が小さいですが、
・Googleサイトホームページの作成
・デザイナーと話しながらホームページ作成
・SNS運用
・動画編集
・zoom研修
など。
ITは導入は簡単です。
ですが、
「適切なシステムの導入」
「円滑な運営方法の構築」
「だれでも使えるように共有・研修」
「修正・改善」
これが重要です。
そこで、各種マニュアル作成や動画作成、
共有方法を構築していく。
ここで「テクノロジー✖️見える化」が効果を発揮するようになりました。
テクノロジーの力で、
経理経験0のタノが一人で、他の業務も担いながら
300人分の会計処理ができる環境になりました。
少しずつ、自分のできることが確立してきました。
(6)教育立国推進協議会
グラログは色々な方に認められていきました。
品川区長に当選した森沢きょうこさんの選挙の際にも、
微力ながら使っていただきました。
#森沢さん、おめでとうございます!
#品川区から素敵な教育を!
見える化は動き出しました。
この特技を最大限活かせば、もっと何かができないかな。
そう思って、協議会に飛び込みました。
国会議員や経営者、
そして教育最前線の実践者が、総会で発表してくださる会でした。
工藤勇一先生をはじめ、学びの多い時間でした。
ここでテーマに掲げられた教育課題を、
国の政策として通そうという趣旨ではじまりました。
といっても私は理事長の付き添いです。
ですが協議会には「書記」が必要になるはずです。
でも「書記」は基本的にみんなやりたがりません。
そこを狙って書記を担いました。
そして、分科会を記録し、即日議事録を出し、
国の資料を調べて参考資料をまとめました。
さらには提案する政策を考えて、資料を作った結果、
プレゼンを頼まれて発表することになりました。
参議院議員会館での発表です。
自分が学んだことを全て出しました。
国が変わるとしたら「点が線に、線が面になること」。
おそらくこの協議会が、何かを生み出すには、
協議会の役員達が本気で動く必要があります。
それはなかなか難しそうですが、
このプレゼンをしたことで、国と現場の距離感が分かりました。
1つの成果となりました。
(7)TOKYO STARTUP GATEWAY
プレゼンまでの間にも色々やりました。
自分の力を高める・試すこともしました。
1つは東京都主催のスタートアップ事業のコンテスト。
1次選考は通過、交流会でも取り上げられました。
ですが、事業としてのグラログはまで確立しておらず、未来の描き方も伝え方も拙いことが分かりました。
しかし、「事業」「ビジネス」の目線を
ここで一気に持つことができました。
初めて会う方々との交流も刺激的でした。
(8)公認心理師
昔特別支援級の担任でもありました。
そしてグラログやコーチングに近いこともしていました。
けれど「科学的に根拠をもって伝えたい」
と思うようになり資格を取ることにしました。
どうせとるなら、国家資格を。
そこで公認心理師の資格に挑戦しました。
記事にある通り、ラスト1回だけのチャンスでした。
社会人になって初めて勉強を必死に、毎日やりました。
全く未知の医療や脳科学分野の勉強。
でも、自分のため、未来のための勉強はすごく楽しかったです。
集中して、習慣化して、学ぶことって楽しいです。
やりつくした1年弱。
無事に合格することができました。
あの時の安堵感は忘れません。
心理の国家資格を持って、
根拠を持ってこれからも活動をしようと思いました。
こうして、スキルを磨く・獲得して思いました。
(9)オトナが描く未来地図
日本の教育はどこに向かえばいいか。
それがはっきりと分かったのがこのイベントです。
山本崇雄先生が主催する対談イベントでした。
ゲストは、
工藤勇一さん、植松努さん、苫野一徳さん、木村泰子さんなど、名だたる方々でした。
7回の開催でした。また開催するかも知れません。
もしくは書籍のような形で世に出るかも知れません。
このイベントに私もスタッフとして参加しました。
グラログで会の内容をまとめ最後に2分で振り返る。
そして、7回のイベントで、
全員の話が共通していることが分かりました。
「自律」「誰一人取り残さない」「可能性」
これが教育の目標です。
そしてこの会のゲストにも出た
お二人の対話による本が、
その内容を全て言語化しています。
この本が、間違いなく
これからの日本の教育のビジョンを描いています。
羅針盤となっていると思います。
これに向かうために自分が何をできるか考えました。
※ちなみに主催者の山本先生には、
先生の学校にも講師として呼んでいただきました。
(10)先生の幸せ研究所
「先生の幸せ」「働き方改革」
ずっと思い続けていたテーマでした。
ですが、そのための方法はまだない。
そう思っていた時に出会うことができました。
文部科学省・経済産業省とも関係する会社。
日本中の学校や委員会、行政と関わり、実績を上げている会社です。
ホームページを見て、その成果に驚きました。
そして今年は川崎にも関わるとの話を聞きました。
なんとか話を聞きたいと思い、
友人から紹介をしてもらいました。
ですが、私はまだ何者でもありません。
結局肩書きもまだありません。
それでも、スタッフとして関わらせていただきました。
最初はオンラインの裏方、合宿の+1メンバー。
主催者側と受講者側の間のような存在で、
自分にできることを全力で出し切ろうと思いました。
合宿の参加者は、教諭や事務職員さん、
書籍も出すような教育実践者、教育長、校長、文科省関係の方。
私は、参加しているのが不思議な存在だと、
自分でも思いました。
ですが、
悩みも実践も、話すことがとても楽しかったです。
どうしようもできない、前例もない問題。
それに全員が「きっとできるはずだ」と、
議論し、語り、進んでいきます。
暗闇のような教育問題。
根が深く、人の反対も、組織の逆風も吹き荒れます。
それでも、ここに集まった方々は、
その中で何かを信じて進んでいきます。
私も、その一員としてできることを尽くす。
「あぁ、これだ」と思いました。
この積み重ねが、教育の未来を変えていくと分かりました。
全国で尽力する実践者は多くいます。
でも、方向がわからない、知識がない。
スキルがない、ノウハウがない。
何よりまだ「仲間」がいない。
それぞれの別々の知見とスキルをもった、
同じ思いをもった仲間がつながり変えていく。
それが少しずつ波及して、面になる。
やがて、日本の未来が変わりはじめていく。
明治維新以降学制開始から今年で150年。
この150年の壁を打ち破る方法がようやく分かりました。
「タノ先生の未来の教育日記」は、
1年9ヶ月でようやくここに辿り着きました。
3.2023年
これが1年9ヶ月の私のあゆみです。
本当はもっとたくさんのこともありました。
振り返ると、とても一人ではやってこれませんでした。
1年目は走り出した。
2年目でようやく進むべき道が見つかった。
資格やコンテストは1人でした。
けれど他の全ては助けてもらって辿り着きました。
一人ではとてもできないことばかりでした。
3年目の2023年はどうするか。
①今の会社
まず、今の会社でICTと見える化をしっかり行う。
責任をもって動き出したものを整えていきます。
②見える化大学
次に個人として”見える化”を形にします。
【タノ先生の見える化大学】としてコンテンツを作ります。
再現性があるコンテンツをつくり、
さらにあらゆる見える化ノウハウを発信します。
③お金(NFT・ビジネス・繋がり)
事業・ビジネス・新しい方法を模索します。
お金を生み出す、提供してもらう方法を考えます。
教育✖️お金で、事業が持続する方法を見つけます。
④幸せ研究所の活動
教育者と関わり続けます。
研究所のノウハウを学び、それを多くの人に
自分自身が伝えられるようになります。
そこに”見える化””ICT””お金”の力をかけ算します。
今までやってきたことが繋がり1つの線になってきました。
次はこれを面にします。
退職3年目の来年。
リミットはあと最短7年。
出会った、応援してくれる方々に感謝します。
必ず目標に辿り着きます。
一人ではできません。
これからも応援よろしくお願いいたします。
受け取ったものは、必ず次に届けていきます。
タノ🦒でした!
今年もありがとうございました!
また来年!またね!
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