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「麒麟」染谷将太の信長に期待!〜役者の仕事

大河ドラマ「麒麟」NHKオンデマンドで。

染谷将太という役者は不思議な力を持っている。
彼の演じる信長。

俺は信長にはちいとばかりうるさい男で、
芸のない役者は信長を勢いに任せて粗暴に演じるが、そういうのはもう論外。

信長は知的な男なのだ。
染谷くんが演じるまでは「黄金の日々」の高橋幸治さんがずっと俺の中で一番だった。

怜悧な知性と怒りに転じた時の底の知れない怖さ。その中にある進歩的で議論できる近代人という、高橋幸治の織田信長。

これが自分よ信長像の基本になっている。しかし。。

染谷くんの信長。。。
面白い。

目がいい。深い。
ウツケなのか、とんでもない大物なのか、底が知れない。無邪気で素直な人にも見えるが、開き直った時の笑顔の深さに狂気を感じる。

楽しみだ。
ひょっとすると自分の中の信長像を変えられてしまうかも知れない。

今の日本の若い俳優さんたちは、とても芝居がうまい。瑛太、松田龍平という、もう中堅と言える世代から、新聞記者の松坂桃李くん、。。あとエートー、出てこないのでまた笑。

総じて芝居の単位が細かい。細かい違いが的確に表現できる。これはすごいことでかなりの役者が世界標準に適応できると思う。

ただ。。どこか器用な印象がある。。。

だが。。。
染谷将太。。。

器用とかそういうカテゴリーじゃない。
彼も器用に見られたいとか、器用にやりたいとか、そんなことは眼中にないだろう。

彼はもっと深く勝手な基準で勝負している。
本当の意味でヤンチャな人なのかも知れない。

底が知れない。
ヤツは少し他のやつとちがうと思う。
楽しみだ。

いや、でも実は染めなくんだけじゃなく
「麒麟」に出演する他の役者もいい。

超人や英雄を演じるのだけが役者の仕事じゃない。
一握りの超人や英雄に翻弄されるその他大勢の超人でも英雄でもない普通の人間をしっかり体現する。。。

それも役者の大事な仕事なのだ。

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