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ある日記「選挙」2024年10月27日

 選挙に行った。投票所は近くの小学校だった。小学校に近づくと、おそらく投票を終えたであろう人たちとすれ違うようになった。人びとはやりきった顔をしてゆったりと歩いていた。この後に予定があるとしても、投票より社会的に価値のある行動ではないから、余裕を醸していたのだろう。何人かで連れ合って投票しに行く人が多かった。誰に投票したか話すのも嫌だからか、話が弾んでる様子はあんまりなかった。
 僕の数十メートル後ろを歩く夫婦が喧嘩していた。あまりにも声を張り上げるので少し内容を聞いてしまった。どうやら互いに相手の都合に合わせて今日という日を選んだのに、相手から感謝されないのが不満な様だった。「おまえの都合で」が何度も連呼されたが、それでも二人は歩みを止めなかったので、僕もいそいそと歩くしかなかった。喧嘩してても共に投票に行く二人を微笑ましく思った。
 小学校の体育館でいくつかの紙を投票した。投票箱の後ろに座ってる係の方に見えないように投票用紙を入れようと試みたが、結局ガッツリ見られた気がした。「そんな悪いことしまへんよ」と思ったが、選挙の法律に詳しくないので、自分の知らない法を犯している可能性にちょっぴりビビった。
 体育館の出口手前に小さなペラペラの紙が置いてあったのでとりあえず取って帰った。「投票済証明書」というものだった。ネットで調べて知ったのだが、この投票済証明書があると飲食店で割引されることがあるらしい。そのため券がフリマアプリで売買されているという。「投票行って外食するんだ」の歌詞を現実にすべく作ったような券を、僕は「ザ☆ピ〜ス!券」と呼ぶことにした。券の色もモー娘。が着ていた衣装に似ている気がした。
 その後僕が外食することはなかった。というのも投票に行く前にお昼を食べていたからだ。年末以来初めて会えた友人が「シウマイ」への改名祝いで崎陽軒のシウマイをくれたので、美味しくいただいていたのだ。そして崎陽軒のかわいい醤油差しを手に入れた。これは洗って集めていけばいいのだろうか。たくさん種類が揃ったら、どの醤油差しが一番お気に入りか投票でもしようと思った。

使うチャンスはありそうだ

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