大事な話は人任せにせず、全力で聞くべし!
さて、7年前に大きな手術を受けたワタクシの父上でございますが。
今回は、それにまつわるエピソードをお話ししたいと思います。
手術前にお医者先生から、家族に話があるとのことで、姉上A(長女)も来てくれまして。
前回の説明の時はワタクシだけだったのですが、やはり不安といえば不安だったので、心強かったです。
内容は、ザックリとした手術の説明と、手術日、おおよその費用等について。
前回とさほど変わらない説明でしたが、しっかり者の姉上がメモを取りながら、不明点等を質問してくれましたよ。
(やっぱり一緒に来てもらって良かった!さすが長女!)
姉上に任せておけば安心だ、ということで安心したワタクシ、緊張感から一気に解放され、先生のお話を、半分ボーッとしながら聞いておりました。
…が。
先生の口から、
「それは、スーパー銭湯ですよ!」
という言葉が飛び出しまして。
(スーパー銭湯!?)
ワタクシの脳内は、瞬時に『スーパー銭湯』という単語で埋め尽くされました。
(私いま、父上の手術の説明を聞きに来てるんだよね…?)
と、自分が今そこにいる意味まで見失いそうになりましたよ。
父上まで、
「そうですか、スーパー銭湯ですか…」
と真顔で言い出し始めたので、ワタクシ、ますます困惑いたしました。
しかし話の腰を折ってはいけないような気がしたので
(後で姉上に聞こう…)
そんなこんなで先生の説明が終わり、父上はその後、検査が5件入り、全て終わるまで、姉上とベンチに腰掛けて待つことに。
「あのさ、さっき先生が『スーパー銭湯』って言ってたよね?」
「うん、スーパー銭湯だって」
「何でそんな話になったの?」
「アンタ、ちゃんと聞いてなかったの?」
ちょっと怒ったような顔で、姉上にそう聞き返されました。
「汗腺がんじゃなくて、乳がんの可能性の話よ」
と、言われましたが、すぐには結びつきませんでしたよ。
「乳がんの可能性と、スーパー銭湯…?」
察しのいい方は、とっくにお分かりかと思いますが。
ワタクシ、口に出してみて、初めて合点がいったのです。
「ああ!『数パーセント』ね!」
と、思わず大きな声を出してしまい、姉上にたしなめられましたよ。
そんなワケで、今後は人任せにせず、大事な話は全力で聞こうと思ったのでした…。
兎にも角にも、日本語って、難しいですね。