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郵便窓口ジャック、現る!
先日諸用があり、午後から郵便局まで行ってきました。
まずは大事な虎の子をおろすべく、貯蓄窓口のおねえさんの説明を受けておりましたら、後からやって来た妙齢の女性が郵便窓口で
「今日◯◯県まで荷物を送ったら、何日で届くの?」
と、質問をしているのを小耳に挟みました。
なぜ、このようなごくありふれた質問が耳に入って来るのか、自分でも謎なのですが。
ワタクシ、レーダーのようなものが備わってるかの如く、何かが起こりそうだという雰囲気を察知する能力があるようで。
貯蓄窓口のおねえさんの説明を聞きつつ、その妙齢の女性と郵便窓口の方の会話にも、神経を集中させておりました。
窓口の方が「宛先は◯◯県の、市内でしょうか?それとも△△郡などでしょうか?」と尋ねると、
「それが分からないのよ」
「郵便番号も、お分かりにならないですか?」
「分からないのよ。確かねぇ、□□郵便局の近所だったと思うのよね」
「申し訳ございませんが、やはり郵便番号かご住所がお分かりにならないと、何日、というご案内はできないのです」
(コレは一波乱ありそうだ…)
無事に虎の子をおろすことができたワタクシ、そのやり取りを聞き逃さないよう、通帳ケースの中身を整理する体で、ソファーに腰を下ろしました。
しばらく二人の不毛なやり取りを聞いておりましたら、突如、女性が窓口の中に置かれたパソコンをビシィッ!と指差し、こう怒鳴ったのです。
「アンタたち、どうせヒマなんだから、その機械で調べなさいよっ!□□郵便局の近所のはずなんだからっ!!」
窓口の方の説明を無視した上に、全くもって不確かな情報をもとに、調べるよう迫る女性。
それでも窓口の方は冷静に、
「先程もご案内させていただきましたが、郵便番号かご住所がお分かりにならないと、お調べすることができないのです」
と説明するも、
「郵便局同士、連絡網みたいなのがあるんでしょっ?!それで調べなさいよっ!!」
(連絡網って。それ、誰情報よ…?)
と思いつつも、通帳ケースの整理をする体では間がもたなくなったワタクシ、後ろ髪引かれる思いで、局内を後にしまして。
郵便窓口をジャックされていたので、外のポストに書類を投函し、止めておいた自転車のところまで行きましたら、先程の女性が携帯電話で話しながら、こちらにやって来ました。
「ねぇ、宛先どこだったっけ?…分からない?郵便番号も?じゃあ郵便局の名前は?」
と、キレながら電話の向こうの相手に質問するも、結局判明しなかったらしく、
「もういいわよっ!」
と怒鳴って通話を終えたのでした…。
郵便番号どころか住所も分からず、彼女は一体、誰に何を送ろうとしていたのか?
なぜそんなにも、キレまくるのか?
謎でございます…。
ちなみに女性が通話をしている間、ワタクシ自転車の鍵を探すフリをして、間をもたせておりましたよ。
ワタクシがよくトラブルに遭遇するのは、このような野次馬根性…もとい、好奇心旺盛だからなのかもしれません…。