新人はなぜ「分からないことを聞かない」のか

どうも

/* ここに小気味いい時候の挨拶を入れる */

今年度も2か月が経過して各所愚痴吐きスペースでは「分からないことを聞かない新人」の話をよく聞くばかりです。

なぜなぜ分析がそこそこ流行っているのに「なぜ分からないことを聞かないのか」をあまり考えず、新人だから、最近の若い人はとか、そういう人だからで済ませてませんか。新人の頃のあなたもそう言われてましたよ。

私が思うに「分からないことを聞かない」と言うのは新人本人の性格もあるでしょうけれども、教育係がそう思って結論付けてしまうところもあります。最近の若い人は~という永年流行言葉の刷り込みもあるので。

「分からないことを聞かない」と教育係が思うパターンは分解でき、場合によっては複合しています。そもそも「分からないこと」と「聞かない」に問題を分けられますしね。今回はその「分からないこと」を教育係目線において考えてみます。

「分からないことを聞かない」と思うパターン

1. 新人の判断が間違っている

経験者や先輩など教育係から見ると「判断が間違っている=分かっていない」と思うのですが、新人がその判断を下している時点で新人自体は間違っている, 分かっていないことに気づいていないんです。

だからここで「分からなかったら聞け」という指示はズレていて、判断が間違っていたことをお互い理解しましょう。

つまり教育が定着していなかったとか間違った判断で進められるシステムだったとかそういう話にもなります。

2. 教えていないことをする

教えていないことをする、しかも間違っているとなると「分からなかったら聞け」となると思います。しかしそもそも人間って過去の行動やパターン、理論など学習から次の行動を予測する能力がありますので、たとえ教えていないことでもこれまでの経験や何かしらの理論から行動しています。

「仕事」もそうでしょう。未知に対して既知を使ってアプローチしていくものです。ポジティブに言えば独り立ちするための一歩とも見えます。ただし教育係などから見ると既知に対してアプローチしていて、さらに間違っているように見えます。

新人と教育係の能力の範囲内で「正解が分からないものに対するアプローチ」をいつやるか考えていただけたらと思います。例えばまずは「挑戦する前に確認を取らせるよう管理する」でもいいですし「やらせてみて結果を評価・改善点などを出す」でもいいです。

3. 判断や意見を求めてほしいポイントを伝えていない

これはどちらかというと教える側でありがちなパターンですが、まだ新人だけに判断させたくないポイントを予測したり絞ったりしておらず、後から「勝手に進めた」と思ってしまうものですね。

ここまで進めたら教えてほしいとか一言ほしいとか、ちゃんと伝えてますでしょうか。システム的なところで言うなら新人と教育係の2つのサインがないと進めないようにするとかでもあります。

「一通り説明したので分からないことがあったら進めてくれ」というパターンでありがちの「間違っている点に気付いていない」というのも「間違えうる点」を予測できていたかという反省があると思います。


他人の分からないを理解するのは難しいです。

かしこ

#あの失敗があったから


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