節約の概念とズレが生じる理由
節約することに対して否定はしない。
ただ、私と節約という概念がズレている人にしばしば出会う。
まず、節約するということに対して全く否定していない立場であることは伝えたい。
節約というと極端に聞こえるかもしれないが、コストを抑えること、出費を減らすことが資産を増やすと思うなら、まずやるべきことだからだ。
資産を増やすことを考えたときに最初にやるべきこと
世の中のベストセラーとなっている本には資産を増やすこと、つまりお金をテーマにしたものが多いことに気づく。
お金をたくさんもらいたい、増やしたい、自分のものにしたいと考える人が多い。
現在の私自身はそんなことを意識したことはあまりないのだが、かつての私もそうだったことは否定しない。
特に若い頃には大金を稼いで、いい家に住んで、いい車に乗って、キレイな女性をゲットしてなどとベタな考えを持っていた。
今でもそれが全くないのかと言われると、それなりの煩悩はあるということは否定しない。
けれども、お金という存在としっかり向き合ったときに、かつての私の考え方とは全く違う感覚を持っている。
資産を増やすことを考えたときに、収入を増やすことから始めようとする人が多い。
月30,000円の副収入があったらとか、株に投資しようとか、投資信託に加入したりとか、保険に入ったりといった具合いだ。
結論からいうと、そんなことをしていてもいつまで経っても資産は増えない。
資産を増やすためには、まずはコスト削減から入る。
この鉄則を理解していない人が世の中にはあまりにも多い。
くり返しになるが、増やすことを考えるのではなく、まずは無駄を削減していくのである。
必ずある無駄を省いていくこと
大切なところなので、くり返し書かせてもらうが、資産を増やす近道はまずは無駄を省いていくところからだ。
そして、無駄などないと思っている人が多いが、無駄はいくらでもあるのが現状だ。
いわゆる固定費の部分の削減なのだが、家賃、光熱費、通信費といったあたりは大幅に削減できる。
実家に帰ること、シェアハウスに引っ越すこと、MVNOのSIMに変えるなどすれば、固定費の削減は可能だ。
これができないという人は、小さなプライドが働いているだけだということと強く主張したい。
本気で無駄を省いていかなければいけない状況にあるときに、プライドなど全く必要ない。
ここにプライドが発生してしまうことがもはや根底が覆るという話で、やはり本気で取り組んでいないという判断をせざるを得ない。
これは、時間がなくてなにもすることができないと言い訳をする人と全く同じだ。
時間がないという言い訳をする人ほど、無駄な時間を使っていたりする。
隙間時間は誰にでもあるし、時間の捻出は可能だ。
そうでなければ、誰にでも平等に与えられた1日24時間という時間の制約がある中で、どうやって差が生まれていくのだろうか。
資産に焦点をあてたときも同様に必ずある無駄に目を向けて、それをしっかりと省いていくことをまずはやらなければならない。
あり得ない節約術
スーパーで買物をすることは誰にでもある日常だろう。
そんなときによく話題になるのが、スーパーを使い分けするという行為だ。
この行為自体に問題があるわけではないが、問題はその目的だ。
指摘しなければいけないのは、卵が安いというチラシが入っていたから、卵は別のスーパーで買うといった行動だ。
こういった行動がしばしば上手な節約術として取り上げられることがあるが、とんでもない。
これこそが最愚行というか、全てのコストが見れていない最悪の事例だ。
そのスーパーに行く時間、労力、交通事故リスクなどを考えたら赤字になることが理解できていない。
自分の時間はタダだと思っている人がいる。
そんなはずはないというか、時間こそが最もプライオリティの高いものだ。
この貴重な時間は、二度と戻ってくることはなく、二度と手に入れることができない。
そんな時間を平気で捨てている愚行に気づかず、目先の1円、2円に目がくらんでいるということだ。
こんなことをくり返していて、どうやって資産を増やすのだろうか。
説明ができるという人がいたら是非お目にかかりたいものだ。
必ずしも自分自身が資産を増やす必要はないという考え方
次に主張したいのが、自分でなんとかしなければいけないという思い込みをしている人が多いという現実だ。
なにがなんでも自分の力で達成しないと気がすまないという人がいる。
もちろん、そういった人を否定するつもりもないし、ある意味では立派な行動だと受け取ることはできる。
ただ一方で、堅苦しい生き方をしているなと感じる場合の方が多い。
というのも、なぜ自分自身のみで達成しないといけないのだろうかと思ってしまうからである。
なにが言いたいのかというと、タワーマンションに住みたいと思っていたとしよう。
そのために一生懸命仕事を頑張ってようやく手に入れたが、35年のローンを組んでいたりする。
そのローンを返済するために、タワーマンションが足枷にならないだろうかという指摘をしている。
つまり、ローン返済のために仕事を辞めることができないといったことが起きているというわけだ。
これは本当に本末転倒であって、タワーマンションというロケーションやそこで過ごすという経験を手に入れたいのであれば、別に無理しなくていいということを言いたい。
タワーマンションに住んでいる友人や知人をつくればいいし、そこに招待してもらえる関係値を築けばいいだけだ。
そうすれば、結果としてタワーマンションがどういったものなのかが理解できる。
これは、高級車に乗りたい場合であっても、ミシュランの星を取っているような飲食店で食事する場合も、なかなか予約が取れない宿に泊まる場合も同様のことが言える。
なぜ自分自身の力のみで達成しないといけないと思い込んでしまうのだろうか。
そういうことができる人と一緒にいることで達成すれば結果は同じで、それを良しとしないひとは、やはり小さなプライドが邪魔をしている人が多いという印象だ。
節約することよりも稼ぐという選択肢
ここまで書いてきて全てをひっくり返すようなことを言ってしまうが、究極は節約を考えるよりも稼ぐという選択肢をなぜ選ばないのかと思っている自分がいる。
何度も言うが、まずは節約すること、つまりコスト削減をしていくことから始めることは否定しないどころか、むしろそうすべきだと思っている。
ただ、ずっとそのマインドでいることだけでは本当に裕福になれるのだろうかと思ってしまう。
節約やコスト削減をした上で、次はもっと稼いでやるというマインドが発生しなければずっと守りの姿勢は変わらないのではないだろうか。
ポジティブに考えるためには、自分の好きなことで稼ぐというシンプルなマインドで日々を過ごした方がいいということは理解してもらえると思う。
けれども、多くの人がそんな単純な気持ちに蓋をして日々を過ごしているのが現状だ。
当然、稼ぐと決めた以上はいろいろな試練は生まれてしまう。
ただ、それは当たり前で、一攫千金とかギャンブルに近いことで資産を増やそうとすることなど論外だ。
そうではなく、本気で取り組もうと思えば、いくらでも方法はあるはずだ。
それを可能にしているのがテクノロジーの進歩だからである。
まとめ
あなたにとっての裕福というものはどういったものだろうか。
そこに個人差があることは百も承知で、その上で改めて主張したいことがある。
お金が全てではないと偉そうに言っている人ほど、案外お金というものに固執しているというかファイナンスリテラシーが欠けていたりする。
というのも、そういう人に限って、結局お金という本来はただの道具でしかないものに縛られていると感じることが多い。
そこから脱却するためには、もちろん正しいファイナンスリテラシーを身につけることが重要なのだが、そこに気がついていない。
その理由は、そもそもそういった大切なことを教わっていないからなのだが、それも仕方ない。
なぜなら、教えられる人が世の中には圧倒的に少ないからである。
だからといって嘆いてしまっていても意味がないので、教えることができる人からしっかり学び、それだけではなく自分自身で実践していくしかないのである。
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株式会社stakは機能拡張・モジュール型IoTデバイス「stak(すたっく)」の企画開発・販売・運営をしている会社。 そのCEOである植田 振一郎のハッタリと嘘の狭間にある本音を届けます。