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【イベントレポート】社会人のための起業家・新規事業人材育成プログラム『ACTIVATION Lab 』実践ワークショップ vol.2
ACTIVATION Lab 2024年度第2回 実践ワークショップ開催✨
こんにちは!STATION Aiコミュニティアソシエイトの後藤です!😎2025年1月23日に、社会人のための起業家・新規事業人材育成プログラム『ACTIVATION Lab』のWORKSHOP(実践ワークショップ)を開催いたしました!!✨
この記事では、実践ワークショップについてレポートします!👀
■ACTIVATION Labについて
ACTIVATION Labの概要
「挑戦する社会人のための起業家・新規事業人材育成プログラム」
STATION Ai株式会社が提供する社会人向け新規事業人材・起業家育成プログラムです!
①Lecture(起業家講演会)
著名な起業家などによる、皆様の力強い一歩を後押しする講演会〈起業家講演会〉を提供いたします。
②Study(事業開発勉強会)
講義形式で、事業開発の手法やアイデアの見つけ方など、新規事業や起業に必要な要素を学べる勉強会を提供いたします。
③Workshop(実践ワークショップ)
ワークショップを通じて、課題の構造化や顧客ヒアリング手法など、幅広い知識を実践的に学ぶ機会を提供いたします。
④Mentoring(メンタリング)
顧客調査や実証実験のマイルストーン策定、営業戦略構築、資金調達相談など、起業ができる状態に向けて、一気に成長することができます。メンタリング実施後はピッチを実施し、次のアクションへとつなげます。
また、メンタリング参加者にはSTATION Aiの入居者に対して行うサポートを提供いたします。
①~④のプログラムを通じて、事業アイデアのブラッシュアップから事業化まで一貫してサポートします!
■WORKSHOP(実践ワークショップ)vol.2
タイトル:超実践的でリアルなスタートアップ理論 〜課題特定編〜
講師:安達 誠寛(あだち のぶひろ) 氏
株式会社SEREAL 代表取締役CEO
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株式会社SEREALとは??
Startup Studio Serealは、創業や協業などさまざまなかたちで世の中を変える良質なスタートアップを連続的に量産します。創業〜PMFフェーズに特化してスタートアップや新規事業をつくるスタートアップ集団によって構成しているスタートアップスタジオです。▽株式会社SEREALについての詳細はこちら
■安達さんの講演からの学び
1. 課題特定とは何か?
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1.1 価値を見極め、製品化するプロセス
安達さんは「価値とは、誰のどんな課題をどう解決するか」に尽きると語っており、「製品やサービスを作る前に、どんな価値を提供できるのかを明確にすることが重要」と説明されていました。
1.2 ニーズとハードルの見極め
講演では、課題を以下の2つの要素に分解していました。
ニーズ:実現したいが(実現に価値がある)困難なこと
例)「結婚式までに痩せたい」
✅ニーズは、顧客自身が自覚している場合が多く、インタビューで特定しやすい
ハードル:実現することが難しくなっている・妨げている要因
例)「食欲が強い」
✅ハードルは、顧客自身が自覚していない場合が多く、エスノグラフィや構造化で特定する必要がある
⭐️重要ポイント⭐️
ニーズは”製品の価値”に直結。ハードルは”製品仕様”に影響。
ニーズとハードルの両者を正確に切り分けることが成功の鍵🔑
2. インタビュー調査でニーズを特定する方法
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2.1 インタビューの設計
直接「何が欲しいか」と聞くのではなく、相手の現状と理想のギャップを探ることがコツ。講演ではニーズの特定に効果的な「RIGAB」フレームワークを活用していました。
「RIGAB」フレームワークとは?
Reality(現状):今どういった状態か
Ideal(理想):どうなりたい、どうありたい
Gap(理想と現状の差):理想実現するためにどんなステップがあるか
Barrier(障壁):なにが困っている、難しいか
Action(現状の行動):ギャップを埋めるために何をしているか
Ideal(理想)とReality(現状)を整理し、そのGap(ギャップ)から課題のニーズ(障壁やギャップ)を特定します。
具体例:結婚式を控えた女性の場合💍
理想:人生で一番きれいな姿で式を迎えたい
現状:体重70kg
理想と現状の差:あと20kg痩せる必要がある
障壁:ダイエットが続かない
行動:ランニングを試みる🏃
この中で、「痩せたい」というニーズと、「続けられない」というハードルが明確に見えてきますね。
2.2 インタビュースクリプトの作成と改善
ステップ1:スクリプトを設計する
ステップ2:プレインタビューで試行
ステップ3:フィードバックをもとに改善
ステップ4:ターゲットユーザーにアプローチし、本インタビューを実施
SNSのDMなどで実際のユーザーにリーチし、属性や現状、理想、ギャップ、行動、障壁の順に情報を引き出すことで、精度の高いインタビューが実現します。
3. ハードルの特定と課題の構造化
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実際のソリューション設計には、ハードルの正確な特定が不可欠です。
3.1 ハードルの特定
では、良い例と悪い例を比較してみましょう。
GOOD:「食欲ホルモンの分泌を抑える」など、具体的な生理学的根拠に基づく対策
BAD:「運動を記録するアプリ」など、行動記録に終始してしまい、根本的なハードル解決に至らないもの
成功するためには、まずはツリー構造でニーズを最上位に置き、「why」を繰り返してハードルを洗い出します。これにより、どの要素が実際の障壁となっているのかが明確になります。
3.2 課題の構造化ワーク
講演では、実際に参加者同士で課題の構造化をワーク形式で行いました。
1.ターゲットニーズをツリーのトップに設定
2.「why」で枝分かれさせ、課題の本質に迫る
3.最終的にソリューションの検証・改善を何度も繰り返す
このプロセスを通じ、単なるアイデアではなく「しっかりと根拠のある解決策」に繋がります。
4. まとめと実践への一歩
今回の講演を通じて、
ニーズとハードルを正確に把握する
現状と理想のギャップから真の課題を見つけ出す
インタビューや構造化の手法を活用して、根拠に基づくソリューションを設計する
これらの学びがありました。
本ワークショップに参加された皆さんの、本当に価値ある製品やサービスを生み出す力になれたら嬉しいです。
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