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怠けてるように見える?

こんにちは☆REOの大平です。

以前、生徒さん(Aさん)とお話しして、考えたことを書いてみようと思います。

Aさんは、とても明るく元気な生徒さんです。

いつもにこにこお話ししてくれて、授業では笑いが絶えません。

保健室登校をしていますが、友達は多く、恋人もいます。

ただ、宿題を出してもやってこなかったり、準備しておいてね、と伝えた教材を準備していなかったり・・・

そういうことが何度かありました。

一見、とても明るくて、メンタルも安定しているように見える生徒さんなので、親御さんも「サボり癖がある」「怠けている」「遊びの予定の時はちゃんと出かけられるくせに」と思っていたようです。

ですが、ある時、Aさんが泣きながら連絡をしてきてくれました。

「自分でもちゃんとしなきゃ、と分かっているのに、学校にちゃんと行けない。」

「宿題もしなくちゃ、ってわかっているのに、思いつめれば思いつめるほどできなくなる。」

「みんなに怠け者、ダメな奴と思われてる」

「こんな自分は、存在しちゃダメな人間だと思う、自分に罰をたえなくちゃ、と思って、自傷行為をしてしまった」

とても混乱した様子だったので、まずはお話しを聞いて、落ち着くまで過ごしました。

お話ししていくうちに、Aさんがいつも明るいのは、「そうしないと嫌われる、見捨てられる」という不安があるから、頑張ってふるまっている、ということが分かりました。

Aさんは、自己肯定感がとても低いあまりに、どうにかして周りに好かれようと頑張っていたんですね。

Aさんの許可をもらって、親御さんにAさんの状況をお話しすると、とてもびっくりしていました。

「でも、遊びの時は元気に出かけていくんですよ?」と懐疑的なご様子も見られました。

これは、私自身の経験なのですが、
私も不登校の時、すごくしんどくて、学校に行けなかったのに、友人と会う約束をしたときは、普通に出かけていました。

それは、学校の世界、家族の世界はしんどさの一因になっていたものの、信頼している友達と自分だけの世界は、唯一自分らしくいられる場所だったからだと、今は思います。

他の世界がしんどければしんどいほど、友達との世界は大切で、守りたいものでした。

他にも、「非定型うつ」(『お天気屋うつ病』とも言われ、どんより沈み込んだ状態が続くが、よいことや楽しい出来事があると、それまでの不調がなかったかのようにたちまち元気になるが、長続きはせず、また憂うつな気分に戻っていくという特徴があります)など、一見元気なのに、、、と、怠けているように見えるけれども、本人はつらい思いをしている、という状況はあり得ます。

見たとおりだけで判断しないで、きちんとお話しをしたり、心の中に抱えているものを吐き出せる場がないと、なかなか気づけないですよね。

ご家族だからこそ、身近だからこそ、わかりあえないことってあると思います。
そんな時に、寄り添ってあげることができる、そんな存在を目指したいと思う午後なのでした。

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