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日本人と外国人とでは、描ける夢の大きさが違う。

仕事の話をします。

私は国家公務員で、主に犯罪や非行をした人の社会復帰を支援する仕事をしています。

そこで、この仕事と、「浜松ブラザーフッドプロジェクト」との関係についてお話しします。

犯罪や非行と、地域社会とのハザマで。

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私は、保護観察官という職業で、犯罪や非行をした人の監視役としての役割とともに、再び犯罪をしないために、地域の支援者につなげる仕事をしています。

もともとは、刑務所の中に、高齢や障がいのある人がいるということや、少年院に入る子どもたちの中に虐待を受けた経験があるということに、衝撃を受けて、この業界を志しました。

今、浜松で、この仕事をして、日々気がかりなことは、外国人の子どもたちが置かれている現状です。

立場変われば、日本とは、とても生きづらい国なのかもしれない。

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出稼ぎ2世の子で、義務教育を中退している子がいます。

日本人であれば、義務教育の中退なんてありえません。高校は無償ですから、高卒が当たり前の社会になりました

だけど、外国籍の子であれば、義務教育でも中退が可能な現状があります。

「高校卒業しても、どうせハケンの工員にしかなれないから」

これが、その子が中学を中退した理由です。

浜松と、ハケンについて。

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浜松は、他の地域に比べて、工場のラインで働くということが、当たり前の社会です。

私は、浜松の普通の家庭で育ちました。だから、両親が、自動車産業の、下請けの下請けの下請けのような会社で、工員として働くのを小さい頃から見ていました。

自分も将来は、いくつかの下請け工場を渡り歩いて、そのうち結婚して、寿退社して家庭に入るんだろうなと、漠然と思っているところがありました。

だけど、学校生活を送る中で、なんとなくエスカレーターに乗るように、高校や大学まで行くことができました。

でも、今になって、そのエスカレーターは、日本人専用の乗り物だったことに気づくようになりました。

昔は、日本人が担っていた、工場のラインという職業が、外国人のハケンに置き換わっているということもあるかもしれません。

描ける夢の大きさが違う。

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日本社会は、外国籍の人を差別はしていないと思います。ただ、現実問題として、外国籍の子が日本で描ける未来が、日本人の子よりも、小さいということだけなのです。

誰も差別はしていないけど、日本人と外国人とでは、描ける夢の大きさが違う。知らない間に、日本人と外国人とで、ギャップができてしまっている。

これが現実なのかなと思います。

何かを変えていければいいと思うのですが。