慢性足底腱膜炎に対する手技療法の効果:3つのアプローチの比較
興味深い論文を見つけたので、簡単にまとめながらシェアしたいと思います。
素人が苦手な英語を必死に読んでの独自解釈ですので、間違いがあれば優しく教えてください笑
Manual therapy interventions in the treatment of plantar fasciitis: A comparison of three approaches
慢性足底腱膜炎患者に対して
・足底腱膜へのフリクッションマッサージ
・足底腱膜へのフリクッションマッサージ+腓腹筋のストレッチ
・足底腱膜へのフリクションマッサージ+腓腹筋のストレッチ+足首の可動域操作(カイロプラクティック)
を行った。
結果的には全ての介入で痛みに変化が出た。
機能性・底背屈に関しては全てで効果が合ったが、フリクションマッサージ+ストレッチで最大。
結論としては3つ全部効果があったので、フリクションマッサージは少なくとも効果があるんじゃないか。という事になっています。
ただ、1回の介入で足底腱膜炎の状態を改善するのは難しいとも言及されています。
個人的には介入群と非介入群との比較が無いので、安静でも良くなった可能性は?と感じてしまうところですね…。
フリクションマッサージは外傷性充血を誘発し、ヒスタミンの放出によってサブスタンスPの除去を促すこと、癒着を破壊し未熟コラーゲンを新しいコラーゲンに置き換える事が一番の目的なのだと思います。
フリクションマッサージに限らず、慢性的な腱炎には割と強めの刺激を加えて変化を促すというのはよくある手法ですし、効果的なのかなぁと感じているところです。
ただ言えることは、慢性での腱炎(足底腱膜やアキレス腱など)は一回で治ることはほぼないと思ってもらい、治療する側と受ける選手と指導者とが上手くコミュニケーションを取りながらじっくり時間をかけて治療していくことが結局最短最速なんじゃないかな。と多くのランナーを治療してきた経験から思います。
一発で治ることはなかなか無いですが、時間をかけてしっかり着実に治していきたいと考えている方のお力にはなれるかもしれません。
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