アンティーク家具店のしごと日記7
東京都世田谷区にて、夫婦でやっているアンティーク家具店 ストップジアラームと申します。無事に月イチ更新が板について参りました。さっそく、びしばし復習して参ります!
Theatre seats
c.1950s 3連になった劇場の椅子。
元々床に留める脚ですが、脚は新たに製作して床を傷つけず楽しめる仕様に。
値段のバランスも考えて、オリジナルのファブリックをクリーニングして店頭に出しています。
白い壁のスペースがあれば、プロジェクターなど設置してこちらで映画を見たい!ロマンの一品となりました。
Filing cabinet
c.1920s オークのファイリングキャビネット。
まずは仕上がりから。こんな格好いい家具をさらっと置けるおうちにしたいものです。
こちらはすべての抽斗を再度ノリ打ちして…
ルーターを使うようになって、できることが広がっています。
見えるわけではないのですが、中も綺麗に。
抽斗は修復の甲斐あってとてもスムーズです。
どうしても消えないシミは一部ありましたが、この家具の歴史の一部だと思ってもらえれば幸いです。ご興味あればぜひぜひ上のリンクより詳細をご覧ください。
Mirror back sideboard
c.1920s オークのミラーバックサイドボード。なかなかのヤレ具合でどうなるかと思いましたが…無事完成しています。ミラーはアンティークとしてはとてもきれいで良い雰囲気です。
突板の剥がれは地道に補修。愛嬌だと思っていただければ...そしてこちらも、抽斗全て再ノリ打ちとなりました。
ミラーの装飾がここまで折れずにこれて良かった。
お決まりのはだかの姿。
天板は剥離後シーラーののちにキチンと研いで、本仕上げへ。
このミラーは、今は昔の電気が普及しておらず薄暗かった空間で、蝋燭の灯火を増幅させるアイディアだったそうです。
ミラーは空間に奥行きが生まれるので、蝋燭でなくともそんな効果がきっと生まれるでしょう...。
おまけ
合間で小物もちまちまと仕上げています。
60本磨くの地味〜に大変だったシルバープレートの1930年代カトラリーセット↓
手彩色の楽譜が素敵なミラーフレームに額装されたもの。↓
最後に
長い長〜い梅雨が終わったと思ったら、すごい猛暑です。マスクがやっぱり暑いですね。4月5月と、朝起きるたびにコロナ禍は夢じゃなかったと落胆していたわたしですが、日々は過ぎてゆき新しい生活様式というやつを少しずつ実感しています。
夏の夜に降る星のようなギターをひとつ。
目が合って連れてきた古いモノたち、私たちで修復して、どなたかの生活の彩りになることができれば幸いです。
店内涼しくして、お待ちしておりますね。
Instagramもぜひに〜。https://www.instagram.com/stopthealarm/
よろしくお願いします。