モヤっとした時こそ、非暴力的に自己回復
みなさん、最近「モヤっと」したことはあるだろうか?
イラっと、というよりも、モヤっと。
「私は本当の所どう思ってんの?」
「これは誰にぶつけたら良い怒り?」
と自分の感情自体も捉えきれない状態。
なんだか心が曇って晴れ間がみえない状態。
それらをここでは「モヤっと」と形容したい。
モヤっとは、私の場合相手ありきの人間関係の中で起こりやすい。そして、上下関係・利害関係・個人の思いが錯綜する「会社の人間関係」で特にモヤっとを感じていた。
特に前職は中間管理職。上と下の板挟みなことも多かった。しかし、いつまでもモヤモヤ、クヨクヨしていては仕事にならない。早く自分のモヤっとに整理をつけて、人間関係を良好に保ちたい、そう思う場面が多かった。
そんな時、何度もモヤっと解決に役立っている方法があり、私は今人間関係で悩む方々にプレゼントしたいと願っている。
それが書くNVCと呼ばれる方法。
NVC(Nonviolent Communication=非暴力コミュニケーション)とは、(中略)自分の内と外に平和をつくるプロセス。
家族や友人から、職場、組織、国際関係まであらゆる人間関係を、支配、対立、緊張、依存の関係から、自由で思いやりにあふれた、お互いを豊かにし合う関係へと変えることを可能にする考え方、話し方という「方法」である(以下略)
※この文章の引用先であるリンク http://nvc-japan.net/nvc/
今日はNVCの説明というよりも、NVCの先生に教えてもらった方法が、たとえNVCを知らなかったとしても自己対話に繋がり、「モヤっと」の対峙に非常に効くものなので紹介したい。(補足で、私は3年ほど前にNVCの合宿や研修に参加していた。)
書くNVCはこんな状況の方に特にオススメ!
★相談したいが誰に話せばいいかわからない
★なやみの経緯説明がややこしい
★相手から「わかる〜私もね‥」という誰の相談だったっけ?マウントを取られたらキレちゃいそう (←そんな時ありません?w)
書くNVCの方法はこちら⇩⇩
①ノートとペンとタイマーを準備
②タイマーを10分にセット
③10分の間ひたすら自分の想いを書き続ける
⚠️この時、一切手を止めてはダメ。文章化できなくてもOK。ららら、たたた、ぐるぐる模様とかでもOK。とにかく書き続ける。
私がかつて書いたノートはこんな感じ。
10分間書き続けるとかできる?と最初は思ったが、結論「余裕」。特に怒りが爆発している時は、止めどない馬耳雑言の嵐で、今みると笑ってしまうのはなぜだろう。当時は怒りの感情が爆発している上に、誰にみられるものでもないから、もう好き放題なのだ。
『なんで全部私のせいにするんですか?』
『これはただの弱い者いじめだと思う。』
と冒頭は悲惨(笑)
興味深いのは、後半7分くらいたったあたりの記述。
書き続けているので手もかなり疲れてきている頃、明らかに発言の様子が変わり始める。例えば‥
『あれ、私やっぱり言葉に傷つけられることにすごく反応したのね』
『相手も自分の立場を守りたかったんだろうな』
『相手もうまく行かないことが重なっていただけかな』
不思議な現象なのだけど、自分の思いを吐き出すだけ吐き出したら、何に怒ってたんだっけ?自分が過去にした嫌な体験と紐づいているかも?なんて気持ちが湧いてくる。最終的には相手の立場まで考える寛大さも出現する。
冒頭に怒りが沸点に達していた時がウソのよう。
このワークのすごい所は、終了後怒りがスーッと波のように引いていく感覚があること。吐き出す=人に聞いてもらう、だけが方法でないと改めて実感する。
ワークのやりどきは、人に相談する前。ワークをしてもなお「モヤっと続いてるー!」となった時こそ、自己解決が図れない悩みなことが多い。
逆にいうと、怒りに任せてモヤモヤしていただけで、実は悩みの種としては小さかったというケースも少なくない。
いざ相談となると、相談前に思考の整理はされているし、無関係な人を怒りに巻き込むスイッチがOFFされているので、相談もスムーズに運びやすい(それでもOFFしきれないことがある時は、ごめんなさい)
年に数回、この方法に助けてもらっているおかげで、怒りが長続きすることが減り、穏やかな気持ちでいられる期間が増えたように思う。友人にもよくお勧めしているのだが、なかなか良い評判だったので、オススメしたいと今回に至った。
本場NVCは、書くNVCで出た内容をNVC的に分析していくというステップをとる。そういう意味で、モヤっとの原因を心底突き止めたい場合(モヤっとに名付けたい場合)は、NVC自体を学ぶことも非常にお勧めだ。
しかしながら、学ばずともできる段階もあるので、もし良ければ是非トライして
いただきたい。
世の中から暴力的なコミュニケーションが少しでも減り、穏やかな気持ちで過ごせる日々が続きますように。