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着座姿勢は不万能 パート1

前回.【写真付き】姿勢改善3ステップ

【みんなから忘れられた姿勢の解決策】のタイトルで座り直しの仕方をお話ししました。
今回は、「この姿勢も万能ではなかった」という残念な話に触れていきます。

原点.「誤嚥性肺炎」死因の原因は姿勢

◆◆姿勢の悪さが誤嚥性肺炎の原因。最悪の場合、直接死。軽度であっても1週間以上は点滴と動けない生活。3日で食べる筋力はガタ落ちます。高齢者にとってリスク増大。姿勢と筋力低下の問題が一生次から絡みます。純粋障害で誤嚥性肺炎になるなんて稀です。姿勢で予防と改善できます。しかも座り方を変えるだけ。組む足をいつもと逆にするレベルに簡単です。毎日様々な観点で発信。◆◆着座の実践報告お待ちしております◆◆

パーキンソンの問題解決まであと1ピース

パーキンソンが説明しやすいので例として使用します。
パーキンソンの姿勢問題は2つあります。序盤は右倒れ姿勢。後半は前傾姿勢。斜め座りは右倒れ姿勢に効果絶大です。誤嚥性肺炎の原因を紐解いていくと、この右倒れ姿勢が結果的に誤嚥性肺炎に至る悪さをしていると考えています。この理屈は専門用語のオンパレードでしか今説明できず面白くないので一度飛ばします。嚥下模型を作っている理由もここにあります。専門知識ない人(当人や家族)に一目瞭然で理解させて説明できるツールにするためです。
後半に起きる前傾姿勢(円背)。猫背の究極版です。骨の変形も完成し伸ばすことすら難しくなります。何より問題なのが猫背になったときパーキンソンは頭が重さに勝てず首を上げられない状態が続くこと。これの解決策は専門家のアイデアを頼りたい、というのが本音のところ...

安直愚直なコルセット戦法

PTOTさんにこの問題を頼むと「またしても…」と思うことがあります。座位姿勢だというのに胴回りにコルセット。首が垂れてるからって頚部コルセット。挙句の果てに「苦しそうだね(苦笑」と。
起立姿勢なら胴回りは有効かもしれないけれど、いま必要なのは座位です。ほとんどの人は円背でお腹と足がくっついてます。どこにつけるスペースが...。
明らかに首にスペースがないのに一度首を持ち上げて試してみようという心意気。離して残念、首締まる。
そもそもなんで姿勢保持=コルセットしか道具を使わないんだろう、という気持ちになりました。

首が垂れさがる要因は2つ

①肩が下がる
②前傾姿勢

両方が密接に関係してきます。肩の問題に触れ忘れましたが、前傾姿勢(円背)を修正する手段によく肩を拡げるストレッチがあります。どうやら円背の人は肩が内側に丸くなる特徴もあるようです。なので肩を拡げるストレッチ場面をよく見ますが、首が垂れた状態で伸ばしても苦しいのであくまでストレッチとしてだけ浸透しているようです。もう一歩踏み込むことでこの問題も解決するのに誰もまだ気づいていないようです。

「肩下がってますね」と言うと嫌な顔

「肩が下がると頭も下まで落ちやすいですよね。肩上げるためにペットボトル入れませんか?」
こんな質問をしたとき『気が済むようにやってみましょうか』と、とてもとても哀れんだ目で嫌々協力してくれたPTさんがいます。結局PTさんの予言通りペットボトル単体では何も変わらなかったです。肩が上がっても、内側に肩が曲がってるとブロックがかからず首は自由落下してしまったからです。
答えの問題点がわかったので次です。肩の内側曲がりも止める。わからないことはネットですぐ検索します。するとイメージにぴったりな道具に会います。

ことばに出すことで輪が広がる

イメージ通りであっても価格と実用性が伴わないことが多くあります。できるだけお金を使わせたくないし、使い勝手の悪いものを勧めることもしたくない。「値段の高い道具は嫌」「自分の意思で取り外しできない物は嫌」と常に思っています。
こんな話をリハビリを受ける当人そっちのけでPTさん達(いつの間にかPT増えた)と話していると、当人がしびれを切らして言います。
『ベッドの上にあるから』...なんのことだろうか。

パート2へ続く

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