手帳との歩みを振り返ってみる
わたしが自分軸手帳を使い始めたのは、2022年。
去年を一言で表すなら、「自分を取り戻すためのリハビリ期間」というかんじ。
去年のわたしは、べったり家庭保育真っ只中で、ひとりになれる時間がなかった。今思い出すと怖いくらい。よくやってたな、わたし。
圧倒的に自分の時間がないと、何も考えられないし、どこにもぶつけられないし、そもそも何をぶつけたいのかすら分からない状態。
何かしなきゃと常に焦っているんだけど、好きも嫌いも見失っているから何がしたいかも分からなくて。
ほんとにね、 ”自分” がないんですよ。
自分を取り戻すきっかけになった2つのこと
薄れゆく自分を取り戻すきっかけになったのが、朝4時に起きて自分と向き合う手帳タイム。
日中は娘、夜は夫がいるのでひとりになれる時間は早朝のみ。
まだ外が暗い中、自分の心と身体に聞き耳を立てる。
手探りながら向き合って、好きも嫌いも得意も苦手も、悩みも不安も喜びも、自分の中にしかないことが分かってきた。
誰も教えてはくれないから、アンテナを立てて、気づいて、深掘ってまた気づいてを繰り返す。
そしてもう一つは、自分軸手帳部内で開催された24時間の棚卸しワークの講座に参加したこと。ここで得た学びで、手帳を使い続ける今もとても深く自分に根付いている考え方は、理想の未来は今の積み重ねの先にしかないということ。
現状のもやもやを打破するために、なんだか劇的に変わることを妄想したりしませんか?(わたしです)せっかちなわたしは、よく結果を急いで、叶わないとすぐに投げだす悪い癖が。
だけど、理想の未来は日々の積み重ねの先にしかない。変化の過程は劇的ではなくグラデーションで、 ”現状+10%” を積み重ねるしかないんです。当たり前なんだけどね。横に逸れたり後ろに下がったりすることもあるけれど、それでもいいんだと気づかせてもらったのがこの講座でした。
そんなこんなで、徐々に自分ってこんな人だった、と思い出したり発見しながら、2023年を迎えました。
じゃあ、今年はどうだった?
2023年のはじめに、今年の漢字として掲げたのは「新」。娘が幼稚園に入園し、新たな生活・習慣・取り組みを始めたいと心を躍らせながらその文字を書いた。
暮らしのこと、自分自身のこと、家族のこと。
目標を年初に”心躍りながら” 書いたけれど、先述のとおり劇的な変化があるわけではなく、地味な毎日の繰り返し。でも、振り返ってみると不思議なことに、たくさんの「変わった今」があった。
ここではわたしの気持ちの変化を取り上げたいと思う。
ひとつは、自分のキャリアに焦らなくなったこと。
幼稚園に通っていてもワーキングマザーが多数派。わたしが所属している自分軸手帳部でも、働きながらパワフルに自分の人生を切り開いている方たちが多い。
漠然と、自分はこのままでいいのかと焦っていた。
でも今は、この謎の焦りは消えている。
新生活がはじまって、自分と家族と向き合うことで、「今は戦略的に専業主婦でいる」という選択をしていると腹落ちしたから。
自分がやりたいことや、こうありたいと思う理想が、外からではなく自分の内側からきちんと出てきて、言語化できた。
それがとても大きくて、自分自身で選択していると胸を張っていうことができるようになった。
そして、もうひとつが夫との関係性と家族の在り方について。
自分のことを言語化できるようになってから、夫との関係性も徐々に変わってきた。もちろん、一進一退で、モヤモヤもイライラもするし、喧嘩だってしょっちゅうしている。
でも何となく、目指している家族像が見えてきたという感じ。
ここ数年でたくさんすれ違ったり喧嘩したり、お互いの思いをぶつけあってきて、お互いに大きく価値観のズレがないことが分かった。
向かいたい方向は同じだ。だからそこに向かってどう歩こうか、という話ができるようになったのだ。
あぁ、去年とは大違い…
変化はグラデーション。その中にいると変わっている実感は無いから不安になるのだけれど、しばらく進んでから後ろを振り返ってみると、確実に登ってきた自分に気づく。
"劇的に変わったわたし" を妄想したくなる気持ちを抑えて、来年はまた、今より少しだけ背伸びした目標を掲げたいと思う。
地味に地道に、だけど手を伸ばすことはやめずに。