ありか

激務の夫と3歳娘と暮らす専業主婦|出産を機に退職|在宅でデザインと動画編集|世の中の少数派となってしまったことに対するキャリアの悩み|夫婦のあれこれ|子育ての記録など

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夫に手帳を見られたはなし

――青天の霹靂。 夫が普段触らない場所にしまっていることで安心しきっていた。とても無造作に、不用心に置いていたわたしの責任だ。 たまたまほかの物を取ろうとして落としてしまったそうだ。中を見てしまったことを言いづらそうに謝られた。 以前にも書いたがわたしは、夫に手帳を書いていることを隠している。 もちろん手帳部のことも一切話していないし、今後話すつもりもない。 手帳を見られてしまった今、アンバサダー活動をしているわたしは身バレの心配すら出てきたわけだ。 そんな心配をしつ

    • 「母」に浸食されていたわたしのはなし

      ここ何年か、わたしにはストレスがあった。 それは夫がわたしを女性扱いすること。 何を言ってるんだ…?と思われるかもしれないが、聞いてほしい。 具体的にいうと、「かわいいね」「あいしてるよ」というストレートな愛情表現や、頻繁なスキンシップ。出かけるときは、「荷物は持つから、かわいい恰好しなよ」とスカート推奨。 普通ですか?ぞわっとしますか?みなさんはどう思っただろうか…。 わたしはこれらの言動がうっとうしく、そして重たく感じていた。 そしてちょっと気持ち悪いと感じている自

      • 手帳との歩みを振り返ってみる

        わたしが自分軸手帳を使い始めたのは、2022年。 去年を一言で表すなら、「自分を取り戻すためのリハビリ期間」というかんじ。 去年のわたしは、べったり家庭保育真っ只中で、ひとりになれる時間がなかった。今思い出すと怖いくらい。よくやってたな、わたし。 圧倒的に自分の時間がないと、何も考えられないし、どこにもぶつけられないし、そもそも何をぶつけたいのかすら分からない状態。 何かしなきゃと常に焦っているんだけど、好きも嫌いも見失っているから何がしたいかも分からなくて。 ほんとに

        • 子宮がん検診

          封筒を開けて、胸がドキンとした。 春に受けた子宮がん検診の結果に、見慣れた「陰性」以外の文字が書かれていたからだ。 何度読んでも理解できず、ネットで検索。 緊急性は高くなさそうだが、異形成が疑われている所見だそうだ。 そもそも、異形成ってなに…? 正常でも出る場合もあるとかないとか、そんなに心配しなくてもいいとか、いろんな情報が出てきて、うまく呑み込めなかった。 とにもかくにも、結果票に記載されている「医療機関をすみやかに受診してください」という文言に従い、婦人科に予約

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        夫に手帳を見られたはなし

          手帳を見られたその後のはなし

          暗黒期を抜け出して、夫婦関係がとても良好だった今年の春。 そこからまた下落して、モヤモヤを抱えた夏。 ようやく少し持ち直してきたので、このあたりでこのアップダウンの深堀をしたいと思う。 夫婦関係再構築がすすんだ春きっかけは間違いなくこれ。 手帳を見られたあの日から、夫は少しずつ変わっていった。 娘が幼稚園に入園し、わたしに気持ちの余裕ができたことと、夫の仕事が若干落ち着いていたことも背景にあり、この春はなんだか夫婦関係がすこぶる良かった。そう思えていた理由は大きくふたつ。

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          中学受験について考える

          東京在住、未就学児の子どもがいる我が家。 子育てについて夫と話すと、たびたび出てくるのが「中学受験はしたほうがいい」という言葉。東京育ちの夫は自分の成功体験も理由のひとつだ。 わたしは地方出身で中学受験未経験。しかし、自分の子育て観や経験も交えて夫と話すうちに、それもひとつの選択肢かなと前向きに考えていた。 衝撃の一冊娘は3歳で、受験なんてまだまだ先の話。ただ、情報収集癖のあるわたしは、これまでも中学受験関連の書籍を何冊か読んではいた。 娘は早熟なタイプだから向くかもしれな

          中学受験について考える

          書いたらわたしが濃くなった

          書く前のわたしは、同じところを行ったり来たりして進めないまま、うやむやになっていることが多かった。そんな現状を言葉にすることもできなかったから、 ”そこから抜け出したい” という思いにも気づいていなかった。 書くことをはじめてみようと思った2か月前の自分をようやく俯瞰できた気がする。 きっかけはライティング研究会noteをはじめたきっかけは、ライターの美穂さん主催のライティング研究会。かろやかに書くためのマインドを中心に、一貫して書く楽しさを伝えてくれる美穂さん。 ぼん

          書いたらわたしが濃くなった

          母と女は共存できるのか

          出産して3年ちょっと、わたしはだいぶ強くなった。 夫は仕事が忙しいため、子どもを含む家庭のことはすべてわたしが担っている。なんども話し合って決まった我が家の役割分担。周りからどう思われようと納得しているので問題はない。 母に傾きすぎている自分父親の出番が少ない我が家は、その分を母親が埋める。 わたしの中でメーターは常に母親に振り切っているわけだ。 家族の世話に忙しく、子を守る母性本能全開の母親像はわたしにとって、か弱い女とは対極になる存在。もちろん、どちらにも含まれる要

          母と女は共存できるのか

          我が家は、ひとりっこ

          キッチン用のベビーゲートを処分した。 現在、娘は3歳。外してから1年近く押し入れにしまい込んでいたが、やっと手放す決心をした。 ただでさえ狭いマンションの押し入れに、90センチもの幅のある柵を押し込んでいたのには理由がある。 第二子をどうするか迷っていたからだ。 もともとの希望は4歳差わたしには4つ離れた妹がいる。今でもとても仲がいいし、よく連絡も取りあう。わたしにとって両親と同じくらい拠り所となる存在だ。 自分の姉妹関係からも、手のかかり度合いからも、出産前から2人目は

          我が家は、ひとりっこ

          ありがとう、サトシとピカチュウ

          サトシとピカチュウの物語が終わった。 ――あぁ、時代が変わるのだ。 小学1年生の時にポケモンがはじまった。 まわりはみんなポケモンに夢中だったし、私もその一人。 サトシとピカチュウと共に育ったわたし。 大きくなっていつしかテレビを観ることはなくなったけれど、最終回は、観なければならないという謎の使命感に駆られた。 最終回で感じた、エモい瞬間をここに残しておこう。 記憶が蘇る主題歌 まず、めざせポケモンマスターから始まったことに驚く。 懐かしい映像と、懐かしいオープニン

          ありがとう、サトシとピカチュウ

          書くことで気づいた絵本のすごさ

          3歳娘はアナ雪にハマっている。 毎日ワンピースを着て、パンプスに、みつあみをして、いつもエルサになりきっている。 突如はじまる寸劇に、母は日々瞬発力を鍛えられている。 (セリフが少しでも違うと怒られる) DVDも持っているが、本好きの娘はとにかく絵本をひたすら読んでいる。 特に娘が気に入って、毎日必ず読む2冊の絵本がある。 それがこちら。 1冊目は対象年齢2歳からなので16ページと短め。 2冊目は70ページと結構長い。 この絵本がすごいのだ。102分の映画をギュギュ

          書くことで気づいた絵本のすごさ

          見つけてしまった、頬のシミ

          32歳春、頬にシミを見つけた。 ――やってしまった。 シミはできてから消すのは大変。セルフケアでは消せないものもある。 だからこそ、予防が大切なのだ。 耳タコレベルで知っていたわたしは、10代から日焼け対策を徹底していた。もちろん、外出しない日も1年中日焼け止めを塗っている。雲やガラスをも貫通して肌をじわじわ老化させるA波対策もばっちりだ。 ただ、子どもが歩くようになってからのここ3年ほどは日傘を怠っていた反省はある。自分に割く時間が減り、こまめに日焼け止めを塗りなお

          見つけてしまった、頬のシミ

          夫婦げんかは未来につづく

          先週、割とディープな夫婦げんかをした。 ここでわたしがディープと言っている理由は 今後の夫婦生活において重要な問題であること しばらく悩みの種だったこと お互いの価値観が起因していること だからである。 でも、わたしの主張と夫の主張は食い違っていた。 事実はひとつだが、解釈がちがっていたのだ。 話すうちにお互いなんとなくそれに気づいたが、受け入れられるかは別問題。お互いに、「もういい」と顔を見ずに就寝。 わたしは翌日になってもモヤモヤとしていた。 こんなとき

          夫婦げんかは未来につづく

          25年後のわたし

          わたしは、せっかちだ。 ケトルのお湯は沸くまえに止めてしまうし、車のスライドドアは下りながら閉める。(何度も挟まれかけるけど懲りない) 何かしていないと勿体なくて、いつもせわしない。 急ぎすぎて家の中で足の指を骨折したこともある。 もちろん、エレベーターは乗った瞬間「閉」を長押ししながら目的階を押す。 そんなわたしの母は、さらに輪をかけたようにせっかちだ。 移動は基本的に階段 エスカレーターは遅くてもどかしいし、エレベーターは待てない LINEは即レス 基本1分以

          25年後のわたし

          イヤイヤ期の娘とふたりきりで過ごしていたわたしへ

          ちょうどひと月後、娘は幼稚園に入園する。 家庭保育の3年半。 夫は多忙で実家も遠方、ほとんどの時間をふたりきりで過ごしてきた。 終わりの見えない毎日に、心が折れかけたことが何度もあった。 特に大変だった2歳イヤイヤ期は、よく泣いていた記憶がある。 娘も、わたしも。 娘のイヤイヤ虫と戦った記録と、あの頃のわたしへのメッセージをここに残しておく。 むすめ流のイヤイヤたち娘はことばが早く、1歳ごろからかなり意思疎通ができた。 2歳前から2語文3語文を話せていたため、伝えられ

          イヤイヤ期の娘とふたりきりで過ごしていたわたしへ

          わたしは何に怒っているのか

          朝食を終えて食器を片づけていると、夫がもう少しパンを追加で食べたいと言い出した。あるよ、焼く?返事を聞いた後トースターにパンを入れた。 朝はパンが焼ける数分さえ惜しい。トースターの様子を気にしながら、食洗器にあらかた食器を入れ終えてすぐそばの洗濯機に向かい洗濯を干した。 あ、そろそろ見なきゃ と思ったと同時にチンと音がした。 ――やばい、焼きすぎた。 焦げてこそいないが、少し濃い目の焼き色。 「ごめん焼きすぎた。」 「はぁ?!うわ、最悪。ちゃんとしてよ」 カチン・

          わたしは何に怒っているのか