罪悪感と恐れは、私たちを惑わす必要のない脳のゴミ #2
「罪悪感と恐れは、私たちを惑わす必要のない脳のゴミ#1」に続きます。
『彼氏のことが好きじゃないのに自分の楽しみとして利用するために付き合ってしまった。好きでもないのに自分の都合で付き合ったということに対して罪悪感を感じておかないと、自分が次付き合う相手に遊ばれる・利用されるのが怖い』
とクライアントさんはおっしゃっていました。
一言で言うと、罪悪感を感じておかないとやったことが自分に返ってくるという「恐れ」を感じています。
#2では、
・原因と結果の法則(自分がやったことは返ってくる)はどういう風に適応されるのか
・全ての経験は必要なこと
を解説します。
1. 自分がやったことが返ってくる仕組み
私は昔浮気をしたことがあります。
一夜限りとかではなく結構長い間。
浮気をしたことによってどうなったかというと
本命が忙しくなって返信が遅くなったりした時に
そのことをありのまま観ずに、
「浮気してるんじゃないか」と疑うようになりました。
当然です。
原因と結果の法則つまり、
「蒔いた種は自分で刈り取らなければならない」
という現象は、
実は自分が行った行為が最初からそのままそっくり目に見える形で
「行い=doing」として返ってくるというわけではありません。
以前、執着を手放す方法についての記事で
doing、having、being
のお話をしました。
持つこと、すること、在ること
having、 doing、 being
どこに焦点を当てると人生は良くなると思いますか。
今の自分はどこに焦点を当てていますか。
以下の①と②。
あなたはどちらの考えで生きていますか。
①
「配偶者がいて(having)、お金があって(having)、資格があれば(having)、私は好きなことができて(doing)、幸せな状態になれる。(being)」
②
「幸せな状態でいると(being)、好きなことができて(doing)、資格を持つことができて(having)、お金が稼げて(doing、having)、配偶者ができる(having)」
幸せになる仕組みとしては実は①ではなく②。
②のように、beingがまず先です。
つまり、目に見える物や人や行為に囚われず、目に見えない感情や意識、意図、動機などを自分の力で整える必要があります。
っていう記事を書きました。⇩
同じことが原因と結果の法則でも起こります。
蒔いた種を刈り取るのは、まずbeing(自分の物事に対する感じ方、在り方)からです。
つまり、自分が種を蒔いたこと(doing)(この場合だと「好きでもない人と利用する目的で付き合ったこと」)によって罪悪感を抱えた状態(being)や、罪悪感を持たないと恐ろしいことが起こるという恐れ(being)のままでいると、
罪悪感や恐れに囚われながら生きる=物事を罪悪感、恐れというレンズを通して見るので、自分の世界が罪悪感色、恐れ色に染まります。
他の人は感じないようなことでも、罪悪感、恐れを感じるようになる。
「罪悪感を持たないともっと酷いことになる」という恐れがある状態で、何か辛い出来事が起こった時、
・「これは私が昔こうしたからこうなったのだ」という風に過去の記憶による思い込み(恐れ)で分析したり
・「やっぱり罪悪感を持たないと酷いことになるんだ💦」と、その思い込みが強固になっていく。
思い込みに縛られている時私たちは過去を生きています。
過去の記憶はゴミです。過去の記憶が自分独自の思い込みを作ります。
もう2度と辛さを味わいたくないから自分を守ろうとして思い込みを作るわけですが、それは恐れがベースの思い込み。
恐れや罪悪感に囚われると、今ここをありのままに観て生きることが出来ず、恐れていた出来事が現実化し、その思い込みが強くなるばかりです。
浮気をすると相手に対しても「浮気をしているのではないか」という疑念が出てくるように、
このクライアントさんも好きでもない人と付き合った結果、「人間は両思いで付き合うことなんてない」という信念が出来上がったようです。
本当に浮気されたかどうかは別として、自分の中に浮気という概念があったせいで相手にもそれを適応し妄想に囚われることで、勝手に自分の心が傷ついた、苦しんだ(being)という意味で、ちゃんと蒔いた種を刈り取ることになりました。
そして、その妄想に取りつかれると、相手に対して執着のエネルギーだったり、束縛のエネルギーを出すため、相手はこちらを疎ましく思い、本当に浮気したり嫌われる結果(doing)になる可能性もあります。
幸せの仕組みと同じように、「自分がしたことが返ってくる」仕組みも
beingが先でdoingが後なのです。
必ず目に見えないものが先です。だから私は西洋医学ゴリゴリの考え方が好きになれない。そんな上部だけ局所だけ治しても、目に見えない意識を変えない限り意味ないもん。
クライアントさんも、「人間は両思いで付き合うことなんてない」という信念がある限り、そのようなレンズを通して付き合う人を見るようになるため、相手のことを信じることができない(being)という点で、まず最初にbeingのレベルで蒔いた種を刈り取ることとになります。
その後でdoingレベルを刈り取る。もし、そのbeingの状態で居続ければ。
問題が問題なのではなく、同じ出来事でも自分がどう感じるか(being)だけが問題です。
そしてどう感じるかは、過去の記憶からできた思い込みに基づきます。だからこそ、記憶で生きるのではなく、今ここ=ありのままを観ることが大切です。
出来事に対しての自分の物事の捉え方、それによって湧き出た自分の感情で苦しむということが、まず最初にbeingのレベルとして蒔いた種を刈り取るということです。
だからこそ、次の彼氏に利用されたくなければ、前の彼氏に対して罪悪感を持つ必要がないし、罪悪感を感じない方が逆に良いのです。
もし悪いと感じたなら反省し、どうして利用したかったのかという自分のエゴに気づいたらそれを手放し、過去の記憶に基づいた罪悪感や恐れに囚われて後悔するのではなく、今ここを生きることでその意識の状態にあった出来事がやってきます。
それでも罪悪感を感じるならば、or、罪悪感を感じないとダメだという恐れがあるならば、もう悪いことをしない方が良いです。結果自分が苦しむだけだし、自分の潜在意識の中に「ダメな人間だ」が刷り込まれることになります。
2. 全ての経験は自分の学びや成長にとって必要
そもそも、どんな選択を取ろうが目の前に現れた全ての出来事は自分にとって必要な学びのために経験しています。
もし、その元彼を自分のエゴのために利用しなかったという選択をとったとして
もそれはそれなりの学びが待っていたと思います。
「好きでもない相手を利用するために付き合った」という、世間的には悪い経験だとしても、その経験を通して学んだことや気づいたこと、自己理解が深まったなら、その相手と出来事に感謝し、自分を許し自由にさせてあげることです。
それも自分を愛するということです。
これをすれば、
もし本当に相手に利用されたとしても、本当に相手に浮気されたとしても、
相手もそういう経験が必要だったんだ。と考えることができ、相手を心から許し、自由にさせてあげることができます。
自分を愛することは他人への無償の愛へと繋がります。
そのあとで、浮気で傷つくことが嫌なら、相手から離れるかはあなたの自由。
相手を許すことと、自分が傷ついてまでその相手と一緒にいることは違います。
タバコの煙は臭いですが、別に吸って良いと思います。でも、臭い煙を発するタバコを吸っている男性とは私は付き合いません。それと同じです。
次#3で、鏡の法則で自分を理解する方法を説明します。
自分だけに使ってください。他人を諭すために使わないようにお願いします。
大阪の西本町にて、
・マインドフルネスの考え方に基づく自己変容講座
・マインドフルネス瞑想レッスン
・催眠療法
を行なっています。オンラインOKです。
・会社で怖がられる事がなくなった
・恋愛の復縁ができた
・自己肯定感が低く恋愛でいつも失敗していたが、彼氏と良いコミュニケーションが取れるようになった
・会社で上司が変わるたびに嫌われるという同じパターンがなくなった
・パニック発作が全く起こらなくなった
・親との関係性がかなり良くなった
・長年にわたる医学部留年、医師国家試験浪人を繰り返していたが、指導されてから一発で医師国家試験に合格した。
との声をいただいています。