歴史を感じる 歴史をみる
これで言っていた通り武蔵野陵、多摩陵に参拝させていただいた。
多摩の奥ということもあり自然が残った場所だった。
境内に入り玉砂利が敷き詰められた参道を車椅子で走る。
周りの木々が初夏の柔らかな日差しを和らげており清々しい気分でゆっくり走る。
先ずは大正天皇の陵、多摩陵に詣でた。お隣には大正天皇の皇后であらせられる貞明皇后の多摩東陵があり同じく参拝させていただいた。
そこから少しだけ走ったところにある昭和天皇の陵、武蔵野陵を詣でる。
やはり正直こういう機会がないとあの頃の昭和天皇の御姿勢を思い返す事がない。激動だった昭和の時代、世界大戦とその後の貧困に喘いだ戦後、その後の復興と発展その全てを支え、見守り続けてくれた方なのだな、と改めて偉大さを感じ得る事ができた。
そのお隣には昭和天皇の皇后であらせられる香淳皇后の陵である武蔵野東陵があり、同時に参拝させていただいた。
私の記憶には昭和天皇の側には常に香淳皇后が居られその仲睦まじいお姿が深く刻まれている。
こうして陵に詣させていただいて並んでいる陵を拝見するとその時の御姿が思い返される。
やはりこんなふうに感じ得るのも天皇と呼ばれる存在がある日本に生まれたからなのだなぁと感謝の念を禁じ得ない。
帰りには多摩陵墓監区事務所を訪れて大正、昭和両天皇の御陵印をいただいて帰った。
陵や古墳、遺跡などは歴史の中にあるものだと思っていたが今回武蔵陵墓地を訪れさせていただいたのだが私もまた歴史の中にありそれをみてきた一つの存在なんだなと思う事ができた。
ありがとうございました。
正直なところ玉砂利の道は車椅子で走るのは振動が激しくちょっと辛かった。それにバッテリーの減りが半端なくて満タンの状態で参拝して正解だった。帰り着いた時には3割くらいしか残ってなかった。
電動車椅子で詣でる方はその辺りを注意された方がよろしいかと思われる。