辞めたいと思ったら読んでみてほしい話
どうも、りえです。
さて、今日は長く続けていくうちに
きっと誰もがぶち当たる壁について。
あんなに楽しかったのに、やめてしまいたい。
そんな風に感じた時の
音楽に限らずメンタル的なおはなし。
昔はよかったね
ジャズのスタンダードナンバーに
Things Ain't What They Used to Be
という曲があるのをご存じでしょうか。
こちら、邦題で
“昔はよかったね”というタイトルなのですが
作られたのは1942年。
何百年も前というわけではないにしろ
それなりに歴史のある曲です。
さて、なんでいきなりこんな話をしたかというと。
なんでも始め立ての頃ってめちゃくちゃ楽しくないですか?
もちろん、上手くいかなかったり思い通りにならなくて
悔しい思いをすることは沢山あるのですが。
それでも、ひとつひとつできなかったことがクリアできるようになると
モチベーションはとどまることなく上がり続け
次はこれをやってみよう、これにチャレンジしよう!なんて
ワクワクが止まらなかったように思います。
しかし。
ある程度の期間が過ぎたり、力がついてくると訪れる
そうです、モチベーションの停滞期。
これが訪れると、どうしても続ける気持ちを持つのが難しくて
せっかく頑張ってきたのにやめてしまう、
といった選択をする人たちを沢山見てきました。
とはいえ、私もそれなりに音楽を続けてきている身ですから
モチベーションが上がらず
「あーやめたいなあぁぁああああ!!!!」
と思ったことは数知れずあります。
そんなとき、ふと思うのです。
「あんなに楽しかったのに。昔はよかったな…」と。
冒頭に紹介した
“Things Ain't What They Used to Be”の作者も
もしかしたら当時、そんな風に考えたことがあるかもしれません。
mustとshouldの違い
モチベーションが下がってしまう理由にはいくつかあると思いますが、
ここで英語の質問です。
mustとshouldの使い分けについて
説明できますか??
だいたい同じような場面で出てくるこの2つの単語ですが
結構な違いがあるんですよね。
まずmustについて。
これは普段の会話でも「これマストで!」なんて使われたりするので
当然わかりますよね。
~しなければならない、という結構強制的なイメージの言葉です。
ではshouldはどうでしょうか。
こちらはだいぶ柔らかくて
~するべき、~したほうがいい、といった意味になります。
べき、というと強い感じもしますが
「~したほうがいいよーしなよー」くらいのフランクさがあるようです。
では、モチベーションが下がってしまう理由に話を戻しましょう。
恐らく何かを始めるときって
「やってみたい、楽しい、上手になりたい」
といったポジティブな気持ちが大きかったのではないかと思います。
しかし、続けていくうちに
「もっと練習した方がうまくなるから、練習しよう」
というshouldになり、
さらに続けていくうちに
「これをやらなければうまくならない、練習しなくちゃ」
というmustに変わってしまう。
すると、“やらなくちゃ”という強制に縛られる形になり
以前よりも楽しめなかったり、やる気が出なくなってしまう。
つまり、楽しい・うまくなりたいという気持ちがまっすぐであればあるほど
気づかないうちに自分に対して重荷を背負わせてしまい
どんどんマイナスの方向に向かって行ってしまいやすくなるのですね。
一歩進んで散歩する
夢中になっているときって
休憩をいれることを忘れてしまったり、
はたまた休むこと自体に罪悪感を感じる場合があるかもしれません。
ですが、休みなくモチベーションを保ち続けることは
不可能ではないにしても、難しいことに間違いありません。
ではどうしたらいいのでしょう。
・ちょっと思い切って、一旦手放して放置してみる
・なんでやめたいのか、紙に書き出してみる
・やめたとき、続けたときのメリット・デメリットをそれぞれ挙げてみる
・技術的なことを置いておいて、とにかく楽しんでみる
以上のことをオススメします。
極論ですが、心から嫌いになって
「もうやめてやる!!」っていうときは悩まないはず。
悩むどころかパッといなくなって音信不通になる人とか結構いますね。
やめようかどうかで悩む人は
・本当はやめたくない
・やめるほど腹が決まっているわけではない(どっちでもいい)
・頑張ることに疲れてしまった
といった心理になっていることがほとんどです。
それが自分では見えていないから、どうしようか悩んでしまうのです。
自分の心理状態を客観的に見たり、感じたりすることで
「本当はどうしたいのか」が分かるようになります。
分かったら心に従って行動すればいいだけです。
進み出したら、進み続けなければいけないという訳ではありません。
たまに立ち止まったり、脇道に逸れてみることで
新たな発見があったりするものですから。
楽しい気持ちを大切にね
Things Ain't What They Used to Be
1900年代半ばから人の感じ方は変わっていないのかもしれません。
どうせなら過去に向けて思いを馳せるよりも
これからどんな風にワクワクしようか考えられたら
そっちの方が楽しいような気がします。
どんな選択をするにしても
後悔のないようにしたいものですね。