「前時代的」と簡単に言えない「THE W」の存在理由
長い間、一般的なお笑いライブは「女性人気が高い男性芸人」と「男性人気が高い男性芸人」の二極化していて、前者が不当に低く見られる゙立場にもありましたが、見逃せないのは「女性芸人」が脇に置かれているところで。
これが他の芸能やスポーツの「男性ファンが女性に付きやすい」「女性ファンが男性に付きやすい」という傾向とは違う日本のお笑い界の独特な環境だったわけで、このことで女性芸人の皆さんは立場的に苦戦を強いられていた、例えば観客投票で順位を決めるシステムのライブでは上に行くのが男性芸人よりも大変だったという話は、数年前にお会いした方に実際に聞いたことがあります。
「THE W」や女性芸人限定ライブを前時代的と批判したい方々の想いも理解できるのですが、そういう風に銘打たなければ届かない観客もいる、その場があることで救われている人達もたくさん存在しています。
確かに、ここ数年でこの構造は一気に変わりつつあります。
「男性だから」「女性だから」と分けずに観るお客さんもかなり増えて、バラエティ番組や賞レースの形が変わる未来も近付いていると思います。
ただ、あくまでもまだ「革命前夜」なんですよね。
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