海外と日本の差をビジネスにする。 DXその45 日本の技術的負債
日本はなぜ勝てない、なぜ競争力がない点だが、日本の中間層が相当優秀であらゆるサービスが便利なので、IT投資をしなくても済んだからではないか。つまり、公立小学校、中学などが優秀で(教師が優秀かはわからないが、相対的に真面目)、教育レベルが高い。
しかし、ベトナム、その他の国の人は高レベルの人が超絶優秀。中等レベルの日本人では到底かなわない。しかも、その高レベルの人は、高レベルだけではなく、優秀ではないゾーンに対しても対処が可能。
結果的に、日本の中間層は日本の中間層だけのコミュニケーションレベルで回るのだが、ベトナム、インドの優秀層はコミュニケーションレベルがグローバルかつ高層レイヤー・下層レイヤー対応のコミュニケーションが可能。
経営者としては、当然優秀層を日本人の2倍くらいの給与で雇う方が良いという結論になるのではないか。
ITというものは効率化というよりも、コミュニケーションコストを下げて下層でも上層でもスムーズに使える状況にするものと考えていくと、日本の中間層の教育はある意味技術的負債になっている感がある。
例えば、電子決済は、日本の安全面の高さ、サービス業の担当者の能力の高さからすると、横領リスクやミステイクリスクがすくないので、経営者観点でシフトするインセンティブがアフリカその他と比べて圧倒的に少ないのではないか。海外なら1割2割する無くなる(ネコババリスク)が、日本なら誤差が1%レンジ位なのではないか。結果的にITよりも今の人に給与を払った方が良いよねとなりやすい。
解としては、日本の強みが弱みになっていることを理解し、それでもアップデートすることが必要。グローバルの流れとしては、ベトナムインドなどが主流になることは間違いのないことなので、優秀なレイヤーを現地で採用し、そのマインドセットを日本に普及させていくこと。人の物のを盗む、ずるをする、それが当たり前であることを認識したうえで、仕事をする。その上で、人材の流動性を図っていく。中間レイヤーはそもそも優秀なので危機感があればアップデートできるかもしれない。グローバル化はやむを得ない部分はあると思う。
日本の明治維新は僅か10%も満たない人間によってなされた。変化のきっかけこそが大事で、若い優秀な外国人人材こそ黒船で、それを抜擢することが一つの手法という可能性がある。
とはいえ、泥臭いことを厭わない人間ではないと日本では通用せず、それが日本での産業障壁になっているので、もう少し深堀をすることとする。
①日本は、DXと親和性が悪いのは、優秀でITレバレッジが少ない。海外では相当ITレバレッジが効きやすい
②日本は、泥臭い営業を好む。若い外国人人材にとっては困るエリア。活かすことができない。また、泥臭くないと日本人人材がついてこない。
③優秀かつ泥臭い外国人材を抜擢し、成績を上げてもらう手法が望ましい。
実はこの問題意識は以下の様に対策をとられることがある。
パナソニック「退職金4000万円上乗せ」で50歳標的の壮絶リストラ
「既存の早期退職制度を拡充させた「特別キャリアデザインプログラム」を期間限定で導入し、割増退職金を加算する。割増退職金支給の上限額は4000万円に設定されており、その金額は破格の大盤振る舞いであると言えそうだ。」
この狙いは、過去を断ち切り、若い層の意見が通りやすく、スピードを速くするなどがあるのだろう。
デジタルシフトにおいては、ネガティブレイヤーが少しでもいると、やりにくい。過去活躍していた人ほど、重くなる。
金で解決し、未来に進むということであろう。マスメディアの「壮絶」というのは、自分ができていないことの常識つまり過去のレイヤーの価値判断を指すのだろう。
トップが変わると、変化が大きくなる。
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