行政は一回目のワクチン接種を優先すべき(有限なワクチンの使い方)
1.この結論に至った経緯
東京都中央区に予防接種の予約の電話をしたところ、
二回目優先で、一回目の優先はないとのこと。その理由は6週間の間が空くと問題があるからとのこと。どうやら他の行政地区でも行われているようだ。つまり、これは全国的な政治の指導があるであろう。厚労省が、2回目を含めて接種することが使命課題とされている固定状況が、地方公共団体で、1回目ではなく2回目を優先する判断に落ち着いたのだろう。
なお、以下の議論は、70歳以上、および、基礎疾患を有する人たちの接種が終わったことを前提とする。また50歳以上についても、2度接種を優先させることも合理的な区別と言えるだろう。
これに対して50歳以下は、政治的には、有限な資産を分け合ってリスクをシェアする方が良いだろう。一回の接種を既得権化するのは、社会を分断するのでやめた方が良い。これは、遭難時に、有限な食料を分けた方が、奪い合うよりも生き延びる確率が高いのと同一の思想だ。
民主主義は、51%の支持で49%の意見が排除されやすいが、今回の事例では声を出さなければ30%の接種で70%の接種されてない方の意見が埋もれていくことになるだろう。早めに声を上げなければ、50%を超えて、一回目の接種は来年に持ち越しということになりかねない。馬鹿げたことかもしれないが、事実声なき人には何も与えられないことになると断言しても良い。一回接種30%40%の点が、分岐点になり、それ以降は接種されてない人の意見は圧殺されることになるだろう。
二回目優先の人はありがたい話かもしれないが、有限なワクチンに関して、一回目のワクチンの接種の機会を奪うものであることも間違いはない。
この中央区の手法は、一回目の接種で70%以上感染を抑制できるとする判断とバッティングする。
つまり、一回目のワクチン広汎化によって70%抑制を広くできるのに、その数少ないワクチンを使って90%の効果を優先している。実際には、6週間を多少超えても効果はあるようである。「57日目に2回目の接種を行うと、71日目において中和抗体はさらに上昇し、感染から回復した方を上回っています。2回接種の方が効果はより高いようです。」
ワクチン広汎化により70%をとるか、二回目のワクチンで完璧を目指すか、どちらを選ぶべきだろう。
カナダは、一回目の接種を優先して政治的な混乱を防止した。16週間待つことも考えられると当局は述べていた。
中央区その他の類似する行政当局はは、一回目よりも二回目の接種を優先して、安全なものは安全に、危険なものは危険な方向にしてしまっている。
理論的にはワクチンを70%普及させて、70%以下の罹患抑制をする方が、35%の完全抑制をして65%罹患の危険に晒すよりも合理的な気がするが、この点はよくわからない。
しかし、政治的には少なくても、リスクマネジメント的にまずい選択肢であることは間違い無いだろう。具体的に言えば、社会的な分断を起こす。1回目は2回目を優先されるので、接種を終わり堂々と酒を飲み、大騒ぎを起こす。1回目の接種をしていない人は、それに便乗して大騒ぎをして、コロナにり患する。その結果、バッシングされ、証明書を必要とされる。証明書を必要とされると、疎外され、2回目接種を受けた人を恨むことになるだろう。
これは、単に政治的な判断であり、2回目接種した人を恨むことではない。しかし、政治が社会的な分断を引き起こしたことは間違いはないだろう。
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より
具体的にはおそらく区の判断かもしれませんが、大きく厚労省の判断としておきました。
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