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#11 オーストラリアから9か月ぶりに帰ってきた、羊の毛を刈るショーマン

マザー牧場は、関東人が必ず一度は行く場所らしい(宇都宮在住・義兄談)。東京湾を渡って、海ほたるPAを越えた先にある千葉県の広い牧場。朝早く静岡の自宅を出発して、首都高で迷いそうになりながら、ようやく到着。3時間ぐらいかかった。

ホームページで調べたところによると、羊がたくさんいるらしい。羊と言えば、我が家の小さい方の息子が以前、別の牧場で同じ背丈ぐらいの羊の大群に囲まれていたな。手に持っていた餌を目当てに、腹をすかせたふわふわの獣たちが集まってきてしまった。本人は超大パニックだったが、逃げたい息子も空腹の羊も両方必死なのが面白かった。

山の上入場口という場所から場内へ。近くにホールがあって、羊の毛を刈るショーをやるらしい。1時間ぐらい辺りをぐるっと散策し、開演10分前ぐらいに座席についた。今まで見たことがなかったので、結構楽しみだった。

「皆さんお待たせいたしました。今日は本場オーストラリアから、9か月ぶりにショーマンが帰ってきました!」
そんないいタイミングで偶然来れたことに、ちょっと笑う。そしてまさに"本場の人"とという風貌のショーマンが現れ、次々に登壇する15種類以上の羊を紹介してくれる。羊への強めのスキンシップが、本場感をさらに高める。

羊たちとショーマン


メインイベントは突然始まる。刈られる羊が連れてこられる。「もうどうにでもして」と言いたそうな表情をした羊が、ショーマンにより丸裸にされてしまう。動物が毛を刈られているところを見るのって、初めてだと思う。おじさんが毛を刈っているところを見るのも、初めてか。

毛刈り中

日本人にはできない感じの粗削りなパフォーマンスが、このショーマンの良さだったと思う。グイグイ系のおじさんショーマンと、ボケっとした顔の羊の組み合わせがなんとも絶妙だった。
おじさん帰国中は、一体どんなショーだったんだろう…日本人の刈り師がいるのだろうか…またしばらくしたら、姪っ子でも連れて行ってみるか。

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