キャリアチェンジ看護を通してのまとめ
キャリアチェンジを経て
経験を振り返る
看護師としての初年度を終え、出産を経験した後、私は子育てと仕事を両立させやすい環境を求めるようになりました。
特に母子に関わる仕事への関心が高まり自分のライフステージに合った職場を探すことにしました。
まず初めに市役所での乳児検診と予防接種の仕事に就くことになりました。しかし、働く日数と収入のバランスが合わず、私は半年後に老人保健施設へと転職しました。
その後、家族の事情による再度の引っ越しで、元の職場に戻ることになり、再び母子に関わる仕事を始めました。その時、乳腺外科の立ち上げに関わる機会が訪れ、世界的に増加傾向にある乳がん患者への対応に携わることは、自分にとって大きなキャリアアップのチャンスだと感じました。
主人の提案で子育ての環境として再び田舎に移り住んだ私は、今までの経験を活かし、地域医療に注力している病院での仕事を選びました。
在宅医療の需要が高まる中で訪問看護に興味を持ち、病院勤務から訪問看護へと移行しました。
この転職は、患者とその家族に寄り添う看護の重要性を改めて認識する機会となりました。訪問看護師として、患者の家族との関わりや、ターミナル期のケアに対する新たな理解を深めました。
今後の展望
私はこれまで、幅広い年代の患者に関わりながら、病院、老人保健施設、訪問看護、訪問診療といった多岐にわたる分野での慢性期医療に携わってきました。
病気の人と日々接する中で、現在の「人生100年時代」と呼ばれる背景の下、予防医療の重要性が高まっていることに気づきました。
これまでさまざまな病気の患者と向き合ってきた経験を活かし、病気になる前の段階で、看護師としてできることについて深く考えるようになりました。
予防医学についての知識を深めたいという強い興味を持ち始め、医療資源の少ない地域でどのような取り組みが行われているのか、また、病院や施設以外で看護師がどのように活躍しているのかを探求することに興味を持ちました。
今までの経験を活かしながら、看護の仕事を異なる視点で捉え直し、新たな領域での活動を模索するようになりました。
自身の成長と未来への期待
寄り添う看護の実践を通じて、私はコミュニケーションスキルを多く学びました。この経験は、新生児から高齢者まで、幅広い年齢層の患者さんと向き合い、それぞれの疾病の特徴や必要とされるケアについて理解を深める機会となりました。
これまでの慢性期医療の経験から、今後は予防医療へと視点を変えていきたいと考えています。
少子高齢化が進む中で介護の担い手が不足する現状を目の当たりにし、私はひとりひとりが健康で質の高い生活を送れるようサポートすることの重要性を感じています。
私の目指すは、病気になる前の段階から関わり、健康な生活を維持し、豊かな生活を送るお手伝いをすることです。
まとめと読者へのメッセージ
現代社会では、自由な働き方や自分の時間を大切にする風潮が広がっていると感じています。かつては、身体的、精神的に無理をしてでも働き続けることが求められる時代でした。
私の親世代では、一度就職したら同じ会社で働き続け、定年退職を迎えるのが一般的でした。
私も長らくそのような価値観の下で仕事をしてきましたが、今の社会の変化を見る中で、自分に過度の負荷をかけずに働くこと、仕事選びを自由に行うことの大切さを実感しています。
起業する若者たちの姿からは、今後の日本を支えていく若い世代の力強さを感じ、私もその考え方に共感しています。
私の目指すのは、看護の仕事に対する一般的な印象の
きつい
汚い
危険
給料が安い
休暇が取れない
からの脱却です。
看護の魅力を一人でも多くの人に伝え、看護師になりたいと思ってもらえるような情報を発信していきたいと考えています。
最終的には、看護師として、そして一人の人間として、健全な働き方を模索し、仕事の楽しさややりがいを伝えることで、看護業界の新たな未来を切り拓いていきたいと思います。
自分自身の経験を通じて、看護の可能性を広げ、多くの人にとって魅力的な職業であることを示していきたいです。