昭和の詩歌ビオトープをつくりたい
今日はこれまでで一番空が真っ黒ですね。
さて、先日、ある本を手に入れました。これです。
これ、何と昭和に活躍した歌人、俳人、詩人が合計211人も掲載されているのです。有名どころだと、歌人なら窪田空穂、会津八一、斎藤茂吉あたりから始まって寺山修司、佐佐木幸綱、春日井健まで。俳人は種田山頭火に始まり金子兜太や角川春樹まで。詩人は高村光太郎や北原白秋、萩原朔太郎から谷川俊太郎、吉増剛造、長田弘まで。もう、オールキャストです。
しかも、短歌だと一人当たり100から200首、俳句も100句から200句、詩も一人20作くらいは入っています。
で、せっかくなので、この本を全部読もうと思うのです。
でも、ただ読むだけだとあれなので、この本を元データにして、歌人や俳人、詩人の散布図のようなもの、ビオトープを作れたら面白いなあと思うのです。
少し前、Twitterで話題になった「この作家が好きな人はこの作家も好きそうマップ」みたいなやつ。
とりあえず、まずは歌人からやろうかなと思ってるんですが。
座標軸をどうするかが問題なんですよね。一応、縦軸をポジティブとネガティブ、横軸を写実と感情にしようかな、と思っています。
なんかね、この人がすごい! とか、この人が好き! とかじゃなくて、もっとこう、科学者が動物を見るような目というか、昆虫の標本を作るような目で詩人や歌人や俳人、あるいは彼らがいた世界というものを見てみたいのです。なんていうか、何の価値判断も加えずに、ただ分類だけをしたい。
生物学者は、ライオンの方がカラスより偉いとか、そういう風には見てないじゃないですか。違う生き物だし、比べること自体が無意味じゃないですか。
なので、そんな感じで、この歌人はこういう生態、この詩人はこういう生態、みたいなやつを作りたいのです。
その上で、ライオンが好きな人はそれでいいし、カラスが好きな人はそれでいいし、っていう。で、ライオンが好きな人はチーターも好きかもしれないし、逆にライオンは好きだけどチーターはそれほどでもなかったりするかもしれないし。
もう元データは手元にあるので、あとは読むだけです。なので、これからのんびりと進めていきます。一人読んだら、その観察結果をここに載せていこうかなと思います。
どんなマップ? 標本? になるのかな。楽しみ。
ということで、また明日。
おやすみなさい。