かんたんすぎる詰将棋0
詰将棋のお話にはいるまえに、なぜ、将棋を伝えようとしているのかを、あらためて、お話させてください。
わたしは、幼少期から、ひとは、どうすればよりよく生きれるのだろうと考え続けてきたように感じています。
自分で考え続けてきたことは、もちろんですが、日本発達心理学会や日本教育実践学会、日本教育心理学会などの学会にも参加しながら、また将棋指導を通じて経験してきたことから、ひとつの結論に辿り着きました。
わたしの人生は、すべて、「よりよく生きる」というテーマを探究してきたと言ってよいものです。
そして、その答えが、今の自分には、見えていると思っています。
人間は「考える」ことで、自分の人生を歩み始めるのではないかということです。
そこで、考えるトレーニングとして、将棋を使おうということです。
なぜ、将棋か?
わたしは、将棋以上に考えるトレーニングに適しているものを知らないです。
個性や多様性、いろんな人が協力する大切さも実感して遊びながら、深く考えるトレーニングになるものを他に知らないのです。
経験上、私の将棋指導で、元気になったり、自信をつけたり、学力向上する人が、多くいました。
わたしは、私の将棋指導を教育的価値もある「教育将棋」と名づけています。あそびの中での学びです。2000年から指導していて、その当初から、遊びの中の学びを大切にしています。教育将棋はプレイフル・ラーニングの一つです。
「教育将棋」はプレイフル・ラーニングという面から見れば、「プレイフル・ラーニングSHOGI将棋」です。
さて、それでは、詰将棋の話にお話を戻します。
詰みとは
つみとは、何かを考えます。下の図1,図2をご覧ください。
さて、ここで質問です。
図1、図2で、王が動くとしたら、どこに動くことができますか?
考えてみてください。
王は、動けますか?
自分なりに考えて、答えが出たら、つぎを見てください。
もう一度、図1と図2を見てみましょう
図1では、王は動けません。逃げられないです。
王は逃げても、金に取られます。
もし、王が金を取ると、こんどは銀が王を取ります。
図1では、①王は逃げられないし、②王が、王手をしてきた金を取ると、相手から取り返されます。
攻めている方は、この「取り返せる」ということがだいじです。①、②のようにもう逃げれなくなった状態、つまり、王がつかまってしまった状態が「詰み」です。
それでは、図2は、どうでしょう。
王は、どこかに動けますか?
そうです。6二玉と逃げることができます。
銀は、横に動けません。
王は、逃げることができます。
王は、つかまっていません。
ですから、図2は詰みではありません。
王をつかまえると「詰み」ということが、おわかりいただけましたでしょうか。
それでは、下の問題は、どうでしょうか?
かんたんすぎる詰将棋1
考えてみましょう。
王をつかまえることができましたか?
しっかり考えましょう。
王が逃げることができなくなったことを確認しましょう。
考えるときは、自分の手だけでなく、相手の手も考えましょう。
王が、王手(つぎに王を取れる指し手)をしている駒を取ってきたとき、攻めている側が、取り返せますか?
さて、できましたか?
答えがわからなくても、自分でまず考えることがだいじです。
正解は、
2二金です。
きょうは、導入までものお話や詰みのお話が長かったので、このあたりで、おしまいにしましょう。
では、楽しく続けてください。
じゃあ、またね(^^)/