0409
昨日、GUに行ってメンズのSサイズの半袖Tシャツを4枚も買った。気が早いなと思うけど昼間暖かかったからいいかなと思って。でも今日職場から出た途端あんまりにも風が冷たくってびっくりした。半袖のTシャツなんか買ってる場合じゃないよ。後輩に「ニュースで今週末は朝晩冷え込むって言ってましたよ」って言われて、わたしの朝はすべてがぎりぎりなのでニュースで今日の天気や気温を確認する余裕なんてないんだぜって言おうとしたけど「俺昨日夜中の2時に寝たんだよね」「あ、俺もゲームしてて夜中の3時に寝たわ(笑)」みたいなダサさを感じてぐっと黙った。ちゃんと余裕を持って起きて余裕を持って準備して天気や気温を確認してそれに則した格好で出掛けられる人たちをわたしは心から尊敬しています。
仕事にやりがい感じて楽しく働いている同世代のひとたちってこの世にどれくらいいるんだろう。少なくともわたしの周りには全然いない。
これまで2回の転職と1回の店舗移動で職場としては今の場所が4つ目になるんだけど今が一番気が楽なのは確か。上にへんなおばさんもいなくてわりかし自由にやらせてもらえているし残業もほとんどない。ただ、わたししかいないから他に頼れる人もいなくてこの職種初めてなのに質問できる人がいないから困ったら関係各所に電話しまくって教えをこいて失敗してどんどん学んで自分でマニュアルを作っていくしかない。そう考えると今までの職場ってすごくちゃんと理にかなったマニュアルやシステムがあったな〜先人達すごいな〜と今更ながら感心する。
今の職場で働いてて楽しいなって思うのはキッズコーナーの壁面飾りを折り紙で自由に作って四季折々に飾ったりすると先生の奥さんに喜ばれたり患者さんに「これ折り紙で作ってある!すごいね!」って褒めてもらえること。あとは常連のおばあちゃんたちと仲良くなってなんてことないおしゃべりをして笑顔で「またね〜」と言いあえること。
自分のおばあちゃんと去年の秋頃からちょっといろいろあってぎくしゃくしてしまっているからか、その罪悪感を拭うかのように常連のおばあちゃんたちにはものすごく優しくしたくなってしまう。本当は自分のおばあちゃんとのわだかまりを早く解消したほうがいいことはわかってるんだけど、何気なく言われた一言がどうしても許せなくて、無かったことにはできなくて、どんな顔をして接したらいいのかわかんなくなっちゃった。
今日、常連のいつも手押し車を引いてやってくるおばあちゃんが来院した。すごくちっちゃくて可愛いおばあちゃん。いつもだったらおしゃべりしているけど、今わたしは先月からまた新しく入ったパートさんの教育係をしているので、彼女が受付対応しているのを後ろでそっと見守っていて、帰りにちらっと声をかけようかなぐらいに思っていた。
帰りがけ、手押し車を押していると病院の自動ドアがうまく反応しないのでそっと開けに行くとおばあちゃんがすごく優しく目を細めて笑いながら「ありがとうねえ」と言ってくれた。「お大事にしてくださいね」と言うとおばあちゃんは声をひそめた。
「ねえ、あんた、やめちゃうの?」
「なんで?やめないよ〜」
「ほんとう?最近いつも後ろに下がって誰かを教えてて、新しいひとも入ったみたいだからやめちゃうのかとおもってさみしかったよ。よかった。やめちゃわなくて」
泣いちゃうかと思った。ほんと?わたしが辞めたらさみしいなって思ってくれるの?なんて嬉しくて胸がいっぱいになる言葉をくれるんだろうって思った。この一年間本当にいろいろあって、自分の仕事の仕方とか、患者さんに対する姿勢とか、一生懸命考えて改善できるところはどんどん改善を重ねてきたつもりだったけど、どんどん人辞めちゃうし、わたしのせいかもとかもっとうまくやれればって反省ばっかだったし、ずっと後輩や先生の前では自信あるふりしてきたけどほんとは全然自信なんかなくて不安で仕方なかったから、わたしが考えてしてきた言動や患者さんに対する姿勢とかは、少なくともこの人にはちゃんと届いてたんだってわかって本当に嬉しくて全てが報われた気がした。がんばろうってまた思えた。これもきっと何気ない一言で、言った本人は言ったことも忘れちゃうような言葉だったんだと思うけど、わたしの心をとても大きく救ってくれた。今日はぐっすり眠れそう。早く良くなってほしいけどいつまでも病院に顔見せに来てほしいな、そしてなんてことない話をして一緒に笑おうね。
これは2月に飾っていたお気に入りの節分リースです。おしまい。