飯田深雪のレシピ「イタリアン式 ワンタン(カペレッティ)」
パスタは形状でいろんな呼び名と使い方があります。今回はカペレッティ。
タネを生地で包んで仕上げるパスタで、形状が帽子のようになることから名付けられたとか。
深雪レシピではワンタン用の市販の皮を使用します。
カペレッティは地域や中身、皮の厚さによって「トルテリーニ」とも呼ばれているようで、中身入りのトルテリーニは販売されています。
材料(4人分)
【スープ】
水 6カップ
チキンまたはビーフの固形スープ 5個
玉ねぎ(薄切りにする) 1個
にんじん(薄切りにする) 10cm
パセリ 少々
卵白 1個分
塩、こしょう 少々
【カペレッティ】
ワンタンの皮 1袋
玉ねぎ(みじん切り) 小1個分
サラダオイル 大さじ1
パン粉 大さじ2
豚ひき肉 100g
おろしチーズ 大さじ1
牛乳 大さじ1
塩 小さじ1/4
こしょう 少々
ナツメグ 少々
作り方
1)スープを作る
玉ねぎとにんじんの薄切り、パセリ、卵白をまぜ、固形スープを水(お湯ではなく水で)でといたものを加え、強火にかけ、絶えずかき混ぜながら材料が浮き上がるまで待つ。
沸騰してきたら3分ほど煮立て、ごく弱火にし、少しずらして蓋をして50分ほど煮る。
スープ濾しに綿ネルをあてて、しずかにスープを濾し、表面に油が浮いている場合はペーパーで撫でてとる。
※ 本格的なコンソメスープの作り方に沿っていますので、最近のお手軽コンソメスープの素を使うのが楽ちんです。
2)ワンタンのタネを作る
玉ねぎをサラダオイルで炒めてパン粉をまぜ、いちど冷ます。
肉その他の材料を全部まぜ、ワンタンの皮の半分の数に分ける。
※
豚肉のかわりに、芝えびや大正海老をたたいたもの100gに酒大さじ2を加えて練り、セロリみじん切り大さじ3、チーズ大さじ1、パン粉ではなく片栗粉を大さじ1加えてよくまぜ、塩こしょうしたものも具としてはおすすめ。
3)ワンタンを作る
皮は2枚1組で使う、縁に水をぬり、(2)のタネを挟んで、縁で張り合わせる。
★2枚でと資料には書かれていますが、大きめの皮であれば1枚でもよいでしょう。包み方も餃子風でも半分におってしっかり縁をとめたりと自由です。実際のカペレッティやトルテリーニは、大きめの正方形の生地の中央に具をのせ、生地を三角に折って包み、両端の角を合わせて形をつくるようです。
4)スープで煮込む
(1)のスープに(3)を入れてあたため、実が浮き上がったらできあがり。
丁寧に作る場合は、ワンタンは別鍋で湯でて、最後に温めた皿でスープと合わせるのがよい。
ひとこと
新年あけましておめでとうございます。
深雪レシピはほとんど西洋レシピばかりで、お正月や季節に合わせた和食や中華などについては、ほとんど資料はありません。
また、西洋文化はお正月よりもクリスマスが大きなイベントだからか、新年の料理といったレパートリーも少ないようです。
とはいえ、ここは日本。書くのも読んでいただくのも日本語ですので、日本の風習になるべく親しく、七草粥に応用できそう?なレシピを選んでみました。
レシピ途中にもあるように、具を豚肉ではなくエビに変えて、スープのもとを蛤吸やお吸い物の素などにして、さっと茹でた七草とワンタンと合わせる、というのはどうでしょうかね。