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【断酒080】自分は大丈夫?あなたの飲酒習慣を悪化させる正常化バイアス
こんにちは、Simple Rich Lifeへようこそ。
このチャンネルでは、断酒、投資、ミニマリズムといった自己啓発や生活の改善についてお話ししています。
今日は「正常化バイアス」について考えてみましょう。
正常化バイアスとは、自分に都合の悪い状況やリスクを軽視してしまう心理のことを指します。
特に飲酒習慣においては、自分の飲酒行動が悪化していることに気づかず、問題を放置してしまう原因になりやすいのです。
今回は、正常化バイアスとは何か、その具体例、そしてどのようにしてこの心理に打ち勝ち、断酒の第一歩を踏み出すかについてお話しします。
1.正常化バイアスとは何か
正常化バイアスとは、危険やリスクを過小評価し、「自分は大丈夫」と思い込む心理のことを指します。
例えば、災害が発生する可能性があるにもかかわらず、予防策を取らずに「自分には関係ない」と安心してしまう場合が挙げられます。
この心理は、私たちが日々の不安やストレスを減らすために働くこともありますが、同時にリスクを放置してしまう危険性を含んでいます。
飲酒習慣においても、正常化バイアスが影響を及ぼしやすいです。
たとえば、「飲む量や頻度は自分にとって問題ない」と思い込みがちで、気づかないうちに飲酒量が増えたり、飲酒が習慣化してしまったりします。
これにより、依存症に近づく可能性も高まります。
正常化バイアスの影響で自分の飲酒行動を正当化してしまい、問題があることを見過ごしてしまうのです。
2.正常化バイアスが飲酒に及ぼす影響
では、正常化バイアスが飲酒習慣にどのような影響を与えるかについて、さらに深く考えてみましょう。
例えば、「飲酒が体に悪影響を与えると知っていても、自分はそこまで飲んでいないから問題ない」と思い込んでいないでしょうか?
この考え方は正常化バイアスの影響を受けている可能性があります。
多くの人は、週に数回の飲み会や少量の飲酒であれば問題ないと考えがちです。
しかし、実際には飲む頻度や量が少しずつ増えていることに気づかないケースも多くあります。
正常化バイアスは、潜在的なリスクを軽視し、「自分は大丈夫」と楽観的に捉えてしまう心理現象です。
飲酒に関しても、この心理が働くことで、問題を見過ごしがちになります。
「自分の飲酒はコントロールできている」と思い込むことで、少しずつ飲酒量が増えているにもかかわらず、それをリスクとは感じなくなってしまうのです。
特に、アルコール依存症の初期段階にある場合、正常化バイアスが強く作用し、自分ではまだ依存していないと信じ込む傾向が見られます。
また、社会的な影響も正常化バイアスを助長します。
友人や同僚と飲むことが普通だと考えていると、自分の飲酒量が周りと比べて多いと感じにくくなります。
「みんなも同じくらい飲んでいるから大丈夫」と考えてしまうのです。
このような思い込みが、結果的に飲酒習慣を悪化させる要因となり、依存症へと進む道を開いてしまうことがあります。
正常化バイアスの怖さは、自分では問題があると感じにくくなることです。
「自分はまだ大丈夫」と思うことで、徐々に飲酒量が増えていき、気づいた時には依存状態に陥っていることもあります。
また、「自分には関係ない」として健康リスクを軽視することが、長期的に心身に大きなダメージをもたらすことにもつながります。
このように、正常化バイアスによって飲酒習慣が悪化するリスクは非常に高いといえます。
自分の飲酒行動を見つめ直し、どのような影響が体や生活に出ているかを冷静に評価することが大切です。
定期的に飲酒量を振り返り、自分を過信せず、時には飲酒のペースを見直すなど、健康的な判断を心がけることが、長期的に健全な生活を維持するための鍵となるでしょう。
3.正常化バイアスが引き起こす自己欺瞞
正常化バイアスが働くと、自分にとって都合の良い解釈をしてしまいがちです。
例えば、「自分は酒に強いから大丈夫」「飲みすぎて記憶がなくなるのはたまにしかない」など、現実を無視した言い訳をしてしまうことがあります。
このような思考の癖によって、飲酒量や頻度が増えていても、それを危険とは思わずに「普通のこと」として受け入れてしまうのです。
また、「周りの友人も同じくらい飲んでいるから、自分の飲み方も問題ない」と他人との比較で安心感を得てしまうことも多いです。
しかし、他人と比較することで、実際には深刻な状態に陥っている可能性に気づかず、自分の健康に対する危機感を薄れさせてしまうことがあります。
特に、友人や同僚など、身近な人々も似たような飲み方をしていると、「これくらいは当たり前」という意識が強まり、危険な飲酒習慣が正常だと錯覚してしまうことがあります。
このような正常化バイアスによって、本来は飲酒量や飲酒習慣を見直すべきサインを無視し、習慣が悪化する方向へと進んでしまうのです。
また、正常化バイアスの怖さは、少しずつ進行していくことです。
例えば、以前は週に1度だけだった飲み会が気づかないうちに週2回、さらに週3回と増え、1回の飲酒量も徐々に増加していくことがあります。
このような場合でも、
「これくらいは大丈夫」
「たまの息抜きだから」
といった言い訳が働き、自分の中での許容範囲が次第に広がっていきます。
その結果、健康や生活に悪影響を及ぼすほどの飲酒量に達していても、自覚がないまま飲酒習慣を続けてしまうリスクが高まります。
正常化バイアスによって、心身の負担が増していることに気づかず、自分は健康に問題ない、と思い込むことで、必要な対応や対策を先延ばしにしてしまいます。
言い訳を重ねることで、飲酒習慣の見直しが後回しになり、依存や健康被害が進行してしまうこともあるのです。
このような自己欺瞞から抜け出すためには、自分の飲酒行動を客観的に振り返り、周囲の人と比べずに健康を第一に考える視点が重要です。
4.自分の飲酒習慣を見直すためのチェックポイント
正常化バイアスから抜け出し、自分の飲酒習慣を見直すためには、いくつかのチェックポイントを設定すると効果的です。
次の質問を自分に問いかけ、冷静に答えてみましょう。
1 飲酒しないとリラックスできない、または楽しめないと感じたことはありますか?
2 一人で飲むことが増えていませんか?
3 記憶が曖昧になるほど飲んだことが定期的にありますか?
4 飲酒量や飲むペースが以前より増えていませんか?
5 周りから飲みすぎを指摘されたことはありますか?
これらの質問に「はい」と答えた項目がある場合、それは飲酒習慣が正常化バイアスによって悪化しているサインかもしれません。
5.正常化バイアスから脱却するためのステップ
正常化バイアスから脱却し、健康的な生活を取り戻すためには、具体的なステップが必要です。
ここでは、正常化バイアスに打ち勝つためのいくつかの方法をご紹介します。
1自分の飲酒量を記録する
まず、自分の飲酒量や飲む頻度を正確に把握しましょう。日記やアプリを利用して、いちにちの飲酒量を記録することで、飲酒習慣を客観的に見ることができます。
2健康リスクを知る
アルコールが身体や精神に与える影響についての知識を深めることも大切です。飲酒によるリスクを知ることで、飲酒を控える動機が強まるでしょう。
3断酒のサポートグループに参加する
同じ悩みを抱える人々と共有することで、正常化バイアスからの脱却がしやすくなります。サポートグループに参加することで、他の人の体験を通して自分の飲酒習慣を再認識することができます。
4自己肯定感を高める活動を増やす
飲酒に頼らず、リラックスや楽しみを感じられる新しい趣味や活動を見つけましょう。例えば、運動や趣味の時間を増やすことで、アルコールに頼らない生活が築けます。
6.正常化バイアスからの脱却は自分のため
正常化バイアスから抜け出すのは、決して簡単なことではありません。
しかし、それは自分の健康や将来を守るための重要なステップです。
飲酒をやめることで、身体的な健康が改善するだけでなく、精神的な安定も取り戻すことができます。
さらに、飲酒によって費やしていた時間やお金を他のことに活用することで、人生の質も向上します。
断酒は、決して一夜にして成し遂げられるものではありません。
正常化バイアスから脱却し、断酒に踏み出すためには、少しずつ自分の生活習慣を見直すことが必要です。
まずは、小さな一歩から始めてみましょう。たとえば、「今日は飲まない日を作る」といった目標を設定するのも良い方法です。
そして、達成できた自分を褒め、自信をつけていきましょう。
まとめ
今回は、飲酒習慣を悪化させる「正常化バイアス」についてお話しました。
自分に都合の良いように物事を捉えてしまう正常化バイアスは、飲酒習慣を見直す上で大きな障壁になることが多いです。
自分が抱えている飲酒習慣の問題に気づき、一歩ずつ改善を目指すことで、健康的で充実した生活を手に入れることができます。
この動画を通じて、あなたが健康な生活を取り戻すためのきっかけになれば幸いです。
断酒に興味がある方、ぜひこれからもこのチャンネルをチェックしてください。