身の丈起業のポイント
みなさん、こんにちは。社外社員計画のKumiです。
本日は、「身の丈起業のポイント」と題して、起業にあたって、わたしが特に重要だと考えるポイントを、3点説明させていただきます。
はじめに
先月(2022年10月)に、岐阜県下呂市の創業者セミナーで講師を務めるさせていただきました。当セミナーを担当させていただくのは、今年で2回目です。参加された方々のお話をお聞きしたり、他の場面で起業された方々に関わる中で、起業後に「うまく事業を軌道に乗せていらっしゃるな」と感じる方々に共通していることがあります。そこでこれらのポイントを、以下で説明をします。
なお表題に「身の丈起業」と書いたのは、まずは自己資金で、もしくは地域の金融機関からの借入をもとに起業をする場合を想定しているためです。投資家などから大きなお金を出資してもらって起業するのではなく、身近な資源をもとに起業する方に、参考にしていただければと思います。
1.覚悟を決める
まず起業で大切なことは、起業という選択を必ず正解にするという、「覚悟を決める」ことだと思います。起業は、思い通りになることはほとんどなく、あらゆる場面で行き詰ったり、迷ったりすることになります。その時に、逃げずに必死に考えて意思決定をして前に進めるかどうかは、「成功させる」という覚悟にかかっていると思います。
覚悟を決める方法は、周りに起業を宣言して自分にプレッシャーをかける方法や、脱サラをして退路を断つ方法など、人によって様々ですが、失敗しても恥ずかしくないようにひっそりと、なおかつ趣味の延長線上くらいのつもりだと、事業を軌道に乗せることはなかなか難しいです。
また、覚悟を決めて本気で挑戦している人には、応援してくれる人や協力してくれる人が現われる場面を多々目にします。きっと起業した本人の熱量が、まわりに伝わっているんだろうなと思い、その度に「覚悟」の大切さを実感します。
2.小さくはじめる
起業時には、頭の中に色々な構想があるけれども、現実的には資金や時間のが足りずに、はじめからすべてを実行に移せないということが多いかと思います。そのような時には、理想と現実のギャップに落ち込むことなく、まずは「やりたいことを小さく分解して」もしくは「目標を下げて」、完璧を目指さずに、できることから始めるのが得策です。
まずはじめることで、新たな情報が集まってきたり、新たなつながりが生まれたりして、事業の構想が少しずつ変化していきます。また、このような中で、「自分がやりたいこと」や「自分ができること」、「周りから求められること」がはっきりとしてきて、次に資金や時間をあてるのであれば、ここだなという内容がはっきりしてきます。
このような過程を経ることで、大きな失敗を避けながら、事業を徐々に軌道に乗せて、安定させていけるのではないかと思います。
3.「強み」を活かす
得意なことや、これまでの経験、つながり、持っているもの、好きなこと、性格など、それぞれの方が他の人とは違っていることは、全て「強み」になり得ます。起業された方のサポートをしていると、よく「自分の知識なんで業界では当たり前のことなので」と謙遜する方が多くいらっしゃいますが、そういった知識や経験も、業界の外の人たちには貴重な情報だったりします。また、1つ1つの強みは大したことがないように思えても、それらを組み合わせることで、唯一無二の個性になります。
起業で「強み」を活かせば、何か新しいことを1から身に付けるよりも手っ取り早くはじめられることは、みなさんも想像がしやすいのではないでしょうか。実際に、「前職の経験を活かして起業した」など、強みを活かして起業した方は、初年度から黒字を計上したり、目標よりも売上があがったりと、早期に事業を軌道に乗せている方が多いです。
ぜひ自分の中の「当たり前」に光を当てて、「強み」として事業の中で活かしていっていただき、事業を早期に軌道に乗せる糧にしていただきたいと思います。
以上、わたしが「身の丈起業」で大切だと思うポイントを3つ説明させていただきました。起業しようか悩んでいる方や、起業をしたけど悩んでいる方にとって、少しでヒントになればうれしいです。
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