正しい生き方
下書きから出てきた文章です。
1年くらい前に書いたっぽいです。
待ち合わせで、商業施設の屋上にいた。何をするわけでもなくスマホをスクロールしていると、70代のおばさん?おばあさん3人組に囲まれた。
平たく言うと宗教の勧誘だが、宗教団体ではないらしい。
任意団体◯◯。
任意団体って便利な言葉だな。
僕みたいな若者に正しい生き方と人生の目的を教えたいらしく、代表のK様のありがたいお話を聞いてほしいらしい。
図々しすぎないか、僕の生き方が正しくないとでも言いたいのか。
おばさんの話では、背骨の9番から12番の間に人間の命があるらしい。
で、死んでも命は続くらしい。
訳がわからなさすぎませんか。
わからなさすぎて、死んだら9番から12番の間にあった命はどこにいくのか訪ねてみると、それは私たちはわからないから、先輩の話を是非聞いてみてってなる。
奴らの話のどこをどう掘ってもたどり着くのは「先輩の話を聞いてみて」だ。何回リセマラしても絶対にノーマルランク以下の答えしか返ってこない。
そもそもこんな日曜日のお昼から、素性もわからん若い男に良い歳したおばはん3人で集っていることが正しい生き方と言われてもなんの説得力もない。
生き方に正しさなんてないし、人生に目的なんてない。
僕もおばはんも電気信号にあわせて動くタンパク質と水でできた肉塊なんだから、そんな立派な使命なんかない。
てかなんでヤバイやつほどああいう布の給食当番マスクをつけているんだ。
で、ああいう編物の帽子を被って
あんな1コマが細かいタイプのダウンを羽織っているのか。
なんなんだあいつら。