見出し画像

文学フリマ京都9ありがとう&ふりかえり

2025年1月19日、日曜日。3ヶ月前に出店が決まり、それに向けていろいろやってた文学フリマ京都9がとうとう終わってしまいました。終わっちゃったよー。なんと、完売したよー。わーんうれしいよー。
一晩経ち、今ようやく頭が働き出しまして、洗濯機を回しながら、コーヒーを淹れながら、餅を焼きながら、aikoのアルバム「桜の木の下」を聴きながらnoteを書いております。多分、書いていてどこかのタイミングでうわーっと泣きます。

この記事は、当日お越しいただいた方へのお礼と文フリまでの三ヶ月の振り返り、そして私の情緒の暴走をただひたすらと記すものです。通販にてこれから本をお届けする方もいるので(もろもろ大丈夫だったら明日発送予定です!しばしお待ちを!)、本のネタバレはしないよー。ひあうぃーごーっ。

餅も焼けましたわ

ユニットしてのありがとう!!!

今回は、肉村ハム蔵さん(もうこの半年ぐらいで何度名前を出しているのか…)とユニット「生きているだけで、旅」を組み、それぞれが製作したそれぞれのZINEを持ち寄って、文学フリマに挑みました。周知に向けてXのアカウントを共同運営し、それを応援してくださった皆様、本当にありがとうございます。

ハム蔵さんとは、歳が近いのもあり、好きなものなど共通点も多く、なんか通じあうようなものもあり、お会いして3回目で海外旅行にも行っちゃうくらいズッ友フォーエバーです。めちゃ信頼しています。が、居住地もライフスタイルも、もちろん書くものも異なるため、文フリに出店すると決まったときは、3ヶ月後は一体どうなるんだろうと、不安…心配…?描ききれないところもありました。
しかし、活動をXで発表してから、様々な方に反応と激励をいただき、そして活動を続けてからも沢山の方に応援いただき、大変なモチベーションになりました。
それはまずは、「作品を当日までに仕上げること」、「当日を元気に迎えること」、「たのしむ」という、ゆるっとした目標ではありましたが、皆様の応援なしではとても乗り切れなかったと思います。ありがとうございます。

また、文フリ当日には開場してからすぐに、たくさんの方にお立ち寄りいただき、めちゃくちゃ驚きました。「2冊ともください」なんて、そんなことがあるのか、と。驚きすぎて、しばらくハム蔵さんと虚空を見つめる瞬間がありました。ありがたい……ふるえる…

思わず、「どこで知ってくださったんですか…!?」と前のめりに聞いてしまい、怖がらせてしまっていたらめちゃ申し訳ないです。
「ふたりのnoteを読んでいます」と以前から知ってくださった方、「Twitterを見ました」「カタログを見ました」と、周知に向けた活動を目に留めてくださった方、どの方もありがとうございます。

ハム蔵さんの作品は売れ行きがよく、開場から1時間と少しを過ぎた後に完売してしまいました。その後、しばらく私が一人でお店番をする時間があったのですが、ハム蔵さんの本を目当てに立ち寄ってくださったお客様、どの方もみなさんお優しく、そのこともまたユニットを組んでよかったなあと思いました。

(あと、一人の時間中に「聞いていいかわからないけど、肉村ハム蔵さんって、男性ですか?女性ですか?」と何回か聞かれたのも面白かったです。ふふふふふ…)

↑通販も予定されているみたいなので、ぜひに〜!

個人としてのありがとう!!!

私の本は、日記・エッセイ・小説・旅行記で構成されていて、コンセプトも「友達に聞いてほしい(ごく個人的な)こと」と掲げていたため、購入してくださる方がいらっしゃればいいなとは思いつつも、そんな方が何人もいらっしゃると想定したたぬきの皮算用をしてはいけないなと、発行部数は売れ残った在庫をコンセプトどおりに友達に配布できるくらいの、最低限の量を発注していました。
それでも京都まで来てくださる方がいるのか…?私を知らない方がこの本を買うのか…?と、まったくなにも想像できず、売るためにできることはしなければと、何度も何度も告知をしていました。(お騒がせしてすみません…)

それが、なんと、文フリ前にした数量限定通販(15部)もあわせて約50名の方に本書をお買い上げいただけました。もうこれは予想以上のことでして……。
目に留めてくださって、本当にありがとうございます。読者の方、なんらかの告知を見てくださった方も、立ち読みで「おもしろそう」と思ってくださった方も、本当に本当にありがとう。本作のどこかに心がひっかかってくださったらめちゃくちゃ嬉しい。同世代女子のお客さまにおかれましては、ほんとなんか、え、連絡先教えて?って喉元まで出ました(こわっ)

私のところに来てくださった方とお話ししてるとき、🥹←こんな顔してたと思います。うるうるとすみません。ギョッとするよな。はずかし。すぐ感極まるねん。(最近、上司に面談してもらいながら同じことした)

普段は日記やエッセイを書いてるって紹介文とかに書いてるのに、ギャルのかぐや姫が仕事する小説がどうとか、この本、プロフィール帳も書き込めるんですとか、なんかそういえば(そういえば?)よくわからない本ですが、明るいところで、暖かいところで読んでいただけると嬉しいです。
閉場よりも少し早くに撤収したため、そのあとにもしブースに来てくださった方がいたら、ごめんなさい。第二弾通販などは、2月以降にあらためてご案内しますー!

肉村ハム蔵さんにありがとう!!!

↑ユニットへの想いは以上の記事に前に書きました。

ハム蔵さんに文フリに一緒に出ましょうとお誘いをいただき、せーの!で各々の本を作り出しました。せーの!で作ったのに、出来上がった本は全然違って面白かったですね。なのにハム蔵さんの本の内容も、私の本の内容も、初めて読むのになんか全部知っていて、知られていて、ああ、そういえばそれもほのはず、去年の3月に台湾旅行に誘っていただいてから、ずっと連絡をとっているし、ずっとnoteを読んでいるし、お会いしたときに濃密に色々と語り合っているからだなあと思いました。普通のリアルな友達よりも、ともすれば夫よりも、私の今のことを知っているのはハム蔵さんだなあと。

ハム蔵さんは私のことを昨日書かれていた記事の中で、

なんとかなるやろ精神のわたくしと対照的に、綿密に下調べやシミュレーションをしてひとつひとつ丁寧に進める笹さんにあらゆる場面で助けられました。ありがとうございました!ズッ友だよ!

肉村ハム蔵さんの1/19の記事より

と、私のことを評してくださりましたが、ハム蔵さんがまず、文フリまでの全体のスケジュールの俯瞰と骨組み、情報収集をして、指針を立ててくださったからこそ、私がそのターム、その都度に何をしたらいいかを順序立てて想像・行動できたんだろうなあと思います…!絶対一人やったら無理でしたし、やろうとも思えなかったと思う。ものごとをわかりやすく、食べやすいように優しいカタチに咀嚼する天才だよハムちゃん。あと、やさしい。かわいい。励まされる。ズッ友。本当にありがとうございます。

それぞれの土地でそれぞれの暮らし、新しい春が来ますが、お互い元気でいましょうね。

家族にありがとう!!!

昨日家に帰ったら、「文学フリマ京都」の、そうまさに、さっきまで私が出店していた会場のパンフレットがリビングのちゃぶ台に無造作に置かれており、喉が「ヒュッ」となりました。そう、夫が密かに文学フリマ会場に来ていたようです。
私の密かなインターネッツ物書きのことや、創作仲間と会うこと、文フリに出ることは伝えていたけれど、ペンネームも私が書いているものの内容も一切伝えていない夫が、です。まあでも、彼が着いたのは、私たちが閉場を前にひと足先に撤収したあとのことだったようですし、お目当てのブース群が明確にあったようなのでセーフですが……。

夫については、これまでにも許可なく幾度となく創作物の中で触れているので、何度か「書いてる内容とか伝えたほうがいい?」と尋ねたことはあります。せめて、ジャンルは小説なのか、エッセイなのか、詩歌なのか、評論なのかとか、ペンネームとか。私の書くものは公序良俗に反したものとか、モラルが欠けたものではないし、もちろん夫も本書の重要な登場人物でもあるけども、まず「"家で一緒に住んでる友達"≒"本書を届けたい人"」でもあると思っているので。
だから、昨日も帰宅したあと、(ハム蔵さんとの打ち上げのレストランでのワインの酔いもやや引っ張りつつも)正座をして聞きました。ほんとに知らせなくていいのか、と。知りたい気持ちを隠していないか?と。

でも彼は歴年のコミケ戦士(買う方)なのもあり、

「創作はデリケートな行為だから、配偶者に内容を知られたら、あなたの創作の広がりの可能性が小さくなるかもしれないでしょう。もちろん知りたい気持ちもなくはないけど、想像もつくような気もするし、無理に聞くことはしないよ。不意に見つけたとしても、見ない」

と、言ってくれました。寝っ転がりながら。
もーなんか、それも泣きそうだった。私はもし配偶者のみならず知り合いが何らかの創作活動をしてたら、全部知りたいし全部読みたいって思っちゃうもんな。。。
自他の境界線が極太で、ありがたい5割、尊い4割、あ、でも踏み込んでくれてもいいんやでという、ちょいさみしい1割です。(複雑な女心だな)
これからも、自分のペースで、心が動いたことを楽しく書いていきたいな。

土台にありがとう!!!

最後になりますが、まず前提として文学フリマの運営さん、ありがとうございました!初参加でも滞りなく、疑問点なく、すごくスムーズに参加できました。あんだけの人数であれだけの会場、あれほどの規模感のイベントができるのすごすぎ。来場者も毎回増えるというじゃないですか。暑い季節のオフィス街の灼熱大阪、行楽シーズン・ホリデー前のにぎわい東京、底冷えさむさむ観光地の京都という、なんともまあ難易度の高い時期を選ばれてるなあと勝手に思っています。すごい。

なんか空気を読んであったかくて気持ちの良い晴れの日にしてくれた京都も、ありがとう。東山三条のマクドーっ!文フリ後の脱力・放心・呆然の私たちに、揚げたてのポテト(M×2)をありがとう!!!

ここまで約八年間、まる七年間、書く活動を続けさせてくれたnoteにもありがとう!形を変え、言葉を変え、たまに過渡期を迎えつつも、書く人の場所を与え続けてくれた人、ありがとう。

書きたいことを伝えさせて欲しいほど大切な友達の存在もありがとう。その前に、書く教養や楽しさを身につけさせてくれて、感謝の気持ちの大切さ、誰かに何かを伝えることの楽しさとか難しさを育てながら、暮らしながら教えてくれた家族もありがとう。

中学のときの国語の先生もありがとう。「さまざまなテーマで自分が書いた作文を、好きな色の画用紙に貼り合わせて、製本して自分だけの本を作る」という当時の授業の楽しさと、出来上がった本に「あなたの文章は人の心を和らがせる力があるね」と赤ペンで一言書いてくれて、ありがとう。とっても嬉しかった思い出のおかげで、ある意味その言葉に先生の想像以上につけあがって、文章を書く楽しさを継続できたのだと思う。当時、嬉しかったこと、伝えたらよかった。高校受験を失敗したときも、担任じゃないのに別室に連れ出してくれて、ちょっと泣かせてくれてありがとう。先生は普段のお仕事の中で、当たり前のことを当たり前の風にしてくれたのかもだけど、今思い返しても一番大好きな先生でした。
20年越しで本を1冊作ることができて、たくさんの方の手に渡りました。わーん、先生、今どこにいはるんやろう。学生時代に恩師なんておらんと思ってたけど、国語の先生めっちゃ恩師やん。教育委員会に電話したら教えてくれるかなあ。もう退職されてるかな。わーん(´;ω;`)

……最後に、(ずぴずぴ)
文フリ日と次の日の休養のために仕事を頑張って片付けた自分にもありがとうと伝えて、洗濯物を干して(とっくに洗濯機は止まっている)、食器を片付けて(マグカップも皿ももうカラ)、掃除機をかけて、もう一度布団に入ろうと思います。ふふふ…脱出おひとり島4を見るんだ…

ありがとうございました!!!寒い日が続きますが、どうかみなさまお元気で。

いいなと思ったら応援しよう!

ささいな笹
いただいたサポートで船に乗ります。

この記事が参加している募集