全く知らない歌手の詩集を買った話―ニーネ詩集 自分の事ができたら
ニーネ詩集 自分の事ができたら
昨年の秋、全く知らない歌手の詩集を買った。
ニーネというロックバンド。
きっかけは、版元の点滅社さんがやっている映画レビューのpodcast番組でお知らせを聞いたことだった。
この番組が好きで、点滅社さんのnoteもフォローさせていただいているのだけど、noteで投稿される制作秘話やニーネの不思議な魅力についての記事を読んでいくうち、なんか知らんけど今の私に必要な気がしてきた。
note、1年放置
しれっと書きはじめたが、note、1年放置しちゃった。てへ。(真顔)
1年間どうしちゃってたかというと、やっぱり不貞腐れていた。
線維筋痛症という知名度もないわりに慢性的な激痛を伴う病気になった。その時の落ち込みは、1年前の前回の投稿のとおりだ。
その記事には、「ずっと落ち込んでなんかいられない。悲しみにくれてるとただ時間が長く感じるだけ!」などとご立派なことを書いてたけど、うん。昨年もずっと、不貞腐れていた。
ニュースを見れば犯罪者。
なんでこんな奴らには体の痛みがなくて、まじめに生きてきた私はこんなに苦痛なんだ、とか。
「あなたなら耐えられるから、病気はあなたを選んだのよ?」という悪気ない励ましの言葉をいただけば、あ、そういうのいいですーという荒んだ気持ちになり。
うん、もう絶賛不貞腐れた。
自炊は一切やめた。
ボクシングもやめた。
掃除なんか滅多にできない。
洗濯は手が痛くて歯を食いしばりながらやってる。
物凄い力で歯を食いしばってたから、奥歯のジルコニアセラミックの被せ物を2回もカチ割って歯医者さんを驚愕させた。
保証期間内じゃなかったら、20万円飛ぶところだった。
話が逸れたが、そんなわけで、生活は荒んだ。
散らかった部屋をうまく掃除できないことやらなんやらで、自己効力感の在庫がもうない。
自分の事ができたら 会おう
そんな中で、この詩集を知ったのさ。
むむ、しまおまほさんが帯を書いているではないの。
丸の内オアゾで本書を見つけた時、そんなことも嬉しかったなあ。
パラパラっとページをめくって、表題にもなっている「自分の事ができたら」の歌詞を読んだ時、今の私に必要な言葉だと思った。
私を楽にしてくれる言葉だとも思った。
The 自意識過剰。
詩集発売のタイミングでニーネの曲もサブスク解禁とのことだったので、さっそく帰り道に表題曲を聴いたら、ちょっと泣きそうになったので慌ててSpotifyに切り替えてoverthesunを聴いた。
「あれ?こいつ倒したよね?」
詩集を購入してから3ヶ月くらい経った。
ゆっくりゆっくり読み進めて、今半分くらいかな?
読み進めた印象は、ふにゃふにゃしてる。だった。
私は活字に質感を感じる癖(?)があるのだけど、ロックバンドの詩集なのだから、鋲とか、革製品とか、そんな感じかなあと思っていたから、意外だった。
でも、ふにゃふにゃしたものの強さというか、ふにゃふにゃしてない人には決して放出されない怖さと安心感が染み出ていて、なんか好きだ。
芯のあるヒーローや悪役が序盤にねじ伏せたはずなのに、ボスを倒した後ににょろっと起き上がる1人の人影があって、そちらを振り返ると、「あれ?こいつ割と序盤に倒したよね?」って困惑するような、そんな感じ。
(伝わらないかも)
今日から再開
そんないろんな本や映画や友人たちからの刺激もあって、今日からnoteを再開することに!
noteだけじゃなく、勉強も再開。
実は今の仕事、編集者としての研修など受けてはいないので、ものすごーーーーく独学で、それも付け焼き刃の勉強でここまできてしまったのよ…。
(この筆力を見ていだければおわかりの通り)
そこで、私にとってはだいぶ高額なライター養成講座を受講し始めた。
周りは既に活躍中のライターや編集者、将来有望な若者など、凄い人ばかりだけど、上達のために仕事以外の場所でも文章を書きまくろうと思う。
まずはnoteの週一更新を習慣化するのじゃ。
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