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『往生礼讃』というお勤めをキッチリと六時礼讃でやってみた。

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彼岸のお日中に合わせて『往生礼讃』のお勤めをしました。

『往生礼讃(おうじょうらいさん)』は、『六時礼讃』または単に『礼讃』とも呼ばれ、中国の高僧善導大師(ぜんどうだいし613年-681年)が制作された極楽浄土へ往生を願う儀礼です。
http://www.chubutsu-tsukyo.jp/season/%E5%BE%80%E7%94%9F%E7%A4%BC%E8%AE%83-2
【中央仏教学院通信教育部より引用】

『往生礼讃』は日没偈、初夜偈、中夜偈、後夜偈、晨朝偈、日中偈と6つあり、現在でも法要などでお勤めをしております。
しかし、各偈ずつです。
でも本来は『六時礼讃』という名の通りに、一日を6時(6区切り)に分けて、毎時にお勤めをするというものでした。
一日中、極楽浄土へ往生を願い、礼拝と懴悔に勤めたのです。
浄土門の僧侶として、一度は一日をかけて『往生礼讃』をお勤めしたいというのは前々から有りました。
と、いうことで修行してみました。
途中、本堂が夕闇に包まれるころには、往時を偲んで蝋燭の灯りのみでお勤めをしたりと、大変に趣味全開の状態でした。

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さて、今回のご修行はコロナの影響によって思い立ったというか、可能になったという部分があります。
通常、ご法要はご参拝いただくことを念頭に準備をします。
一日中法要をするということは、一日中、そう真夜中にもご参拝をお待ちする準備を整えるということでもありました。
しかし、コロナウィルスの感染拡大防止の観点でオンラインでの配信、参拝奨励ということが確立されました。
つまり、真夜中でもオンラインでのご参拝なら、交通の便のことなどを考慮する必要は無いので、安心して法要ができるということです。

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そして、もう1つ。
僧侶が何か発信する際に「プラスα」の部分が目立つことがあります。
●●ができる僧侶
■■な僧侶、等々
そういった部分を活かした発信も大事ですが、日常に丁寧にやっている晨朝(朝のお勤め)であったり、法話であったりをコツコツと発信するのも大事だと思っています。
今回も、若干の味付けはありましたが、やっていることは昔からのご法要です。
「なんだ、和田堀廟所はこの程度のことをネットで配信するんだ」と思ってもらったら好都合です。
晨朝勤行や法要や法座。
昔からコツコツとやってきたことを、今こそネットで配信するべき魅力があるという小さな僕の主張でありました。称念合掌。

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