不耕起栽培に向かう、土づくり2021
土づくり、奥の深い話です。。
去年、土づくりについての記事で、入り口に立ったばかりと言ったのですが、一歩くらいは進んだのでしょうか。
ただ、発酵というキーワードと、コンポストから芽生えた微生物愛が灯した明かりを道標に、8〜9月から今シーズンの土づくりが始まりました。
まずは水捌け。
コンポストでも水分過多は腐敗の大きな原因になります。
土を発酵的につくるためには、水捌けが良くなければいけません。
僕が担当している圃場は、下からの水気が多く、土も水捌けの良くない粘土質。
まず、畝を高く上げて、排水用の溝を切って土台を整え、粘土質の土壌は堆肥を施して団粒化を促します。
そして元肥。
団粒化を促すために入れた牛糞堆肥の他に、6月から仕込んだボカシ(米ぬか・鶏糞堆肥・油カス・魚粉・牡蠣殻などをEMで発酵させた2型ボカシ)も施します。
堆肥やボカシは、コンポストで言えば生ゴミにあたります。
腐った生ゴミをコンポストに入れると状態が乱れるように、元肥に未熟なものや腐敗に傾いた堆肥・ボカシを入れると土の発酵が乱れます。
十分に発酵した堆肥とボカシを施して、発酵を整えるためにEM活性液を散布します。これもコンポストと同じ。
ただ、この時の活性液は海水で仕込んだ「海水活性液」。
塩分が雑菌の繁殖を抑えてくれて、海のミネラルを添加するのが目的です。
その後、発酵熟成。
余分な蒸散を抑えて、雨による水分過多を防ぎながら、時間をかけて熟成させます。具体的には、刈草で畝を覆って、その上からビニールマルチを被せてマルチピンで止めました。期間は長いもので1ヶ月、短くても2週間熟成。
今後の管理。
最初は、粘土質改善のため牛糞堆肥を入れましたが、今後は刈り草や木チップを上から重ねて、土を裸にしないように、基本不耕起で足りない分は補っていきます。
そして、最低週に一度の活性液散布。
微生物の応援隊を送り込むわけです。
土の発酵が進み、土中の微生物が元気にどんどん多様化するイメージで、野菜を育てながら土づくりも進めていきます。進めるのは僕じゃなくて、微生物たちですけど。。。
栽培期間と土づくりの期間を分けないで、ずっと土づくりが続くのです。
この土づくりとは別に、今年出会った「菌ちゃん先生」こと、吉田俊道さんの土づくりも同じ圃場で実践しています。
そちらについては、これまた次の機会に。。。。
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