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跳ぶ

年齢を重ねると跳ぶのは大変だ

子ども向け番組で歌われている曲で「ぼよよん行進曲」と言うのがある

かの有名な中西圭三さんの曲なのだが

この曲の振りは「ぼよよん」に合わせてジャンプする

ぼよよん ぼよよん ぼよよん

歌っているお兄さんも一緒に踊る体操のおにいさんも軽々とジャンプする

それに合わせて跳ぶ僕はびっくりするほど跳べない

跳ぶことは若さと反比例するようだ

跳べない自分を振り返る

若者は未来に向かって跳ぶ

でも未来より過去の方が多くなってしまった僕は

どこに向かって跳べば良いのだろう

あたりまえだが過去に向かっては跳べない

見えないものに跳ぶのだ

同じ場所でジャンプしているように見えても

地球は回っているから着地した場所は同じ場所じゃない

同じスピードで跳んでいるからこそ変わらない関係でいられる友だちは

歳とともにどんどん少なくなる

それはみんながどんどん重くなる過去に引きづられているから

前へ跳ぶに過去を忘れるしかないらしい

経験を元に未来を予測することをやめよう

自分のした貴重な経験を捨てることはすごく大変だ

いつかは自分も自叙伝を書きたいなんて思っていると

どんどん跳べなくなる

跳べ!跳べ!跳べ!明日に向かって 未来に向かって

倒れる時は前のめりで倒れたい 誰かが言った

そう、跳べなくなる日は必ず来る

明日跳べなくなることが分かったとしても

それが今日跳ぶ事をやめる理由になるだろうか?

僕は跳べなくなる明日も跳んでみるつもり

と今は言っておく





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