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罪悪感を感じずに仕事の依頼を断る方法

きっと在韓の方は数多く経験しているかと思うが、韓国にいる日本人というだけであれこれ仕事の打診が舞い込んでくる。たとえば翻訳や通訳、日本語の個人レッスン、単発のマーケティング、リスティング広告代行などいった具合だ。貿易の引き合い依頼とかもある。

しかし残念ながら、これらの中にやる価値のある仕事自体はさほど多くはない。いや、正確には仕事に見合った報酬を得られる仕事につながる可能性は低い、といったほうが良いかも知れない。だからこういう電話の時はいちいちメモを取らないことにしている。

そもそもいきなり電話してきてこういう話をする人間は大嫌いなのだが、(日頃こちらがお世話になってる)○○さんの紹介でお電話したんですけど、なんて言われるとむげにもできず、みたいな感じで困ってしまうことも以前は多かった。

しかし在韓10年にもなるとあれこれ知恵もついてくるもの。最近そういうのをスマートにお断りできるようになった。この記事ではその方法をご紹介したいと思う。

スマートに断る方法

方法は実に簡単、電話で一通り話を聞き、最後に一言こう付け加えるだけだ。

「依頼内容の概要と予算を簡単にメールでまとめて送っといてもらえますか。メールアドレスこの番号にお送りしておきますんで。できるかどうかはそのメールの返信でお返事します。」と。

実際、これで8割方連絡来なくなる。
そして残りの1割は、またの機会に…だ。

ポイントは、相手にあきらめさせる、だ。
嫌です、やりたくないですというよりも角が立たず、自分も罪悪感を感じずにすむ。とりあえず一度会ってお話を、と言い人の時間を平気で食う輩にも同じパターンで対応したい。

仕事にプライベートを持ち込みたがる韓国社会

韓国ではプライベートの関係をビジネスでも使うことが多い。個人的な関係を仕事につなげてみて、みたいなこともしょっちゅう言われる。そして私はそれが大嫌いなので、文化が理解できないふりをしているのだけど(笑)

そもそもビジネスでプロ(フリーランス)に仕事頼むなら、概要のペライチくらい作るっしょ、というのがわたしの考えだ。ってか会社のお金でやるんなら報酬払うために稟議だって書くでしょ普通。これでちゃんとメールが届き、概要と予算が書いてあるのであれば本気度は割と高いので、その時から具体的な話を進めるなり会うなりしたらいい。

予算のない仕事の話は流れる可能性が高い

ここでさらにもう一つアドバイスを。メールで概要が届いても、予算が書かれていないなら要注意だ。

予算がないということは、社内でまだ何の話し合いもされていないことを意味する。電話をかけてきた当人の単なる思いつきレベルで進捗が止まっている可能性が高いので、この時点では仕事に手をつけるのはまだ早い。話が流れる可能性がかなり高いからだ。翻訳案件とかでいきなり原稿よこしてきても、絶対に手をつけないことをおすすめする。

かくいうわたしも以前何度かこれで失敗したことがある。本当に時間だけが無駄になった。さらにそれが知り合いからの依頼だったから後味の悪い思い出となってしまった。

というわけでこの方法を使いだしてから、仕事になりそうにない打診もビシッと断れるようになったし、何よりこちらが罪悪感を感じずに済むようになった。効果てきめんなので、めんどくさいことに巻き込まれたくない場合にぜひ試してみてほしい。

ちょっとした豆知恵、お役に立てば幸いである。

読んでくれてありが豆m(_ _)m よりよいコンテンツ作りを目指していきます。