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事業を挫折する主な原因10選
「起業(事業)の挫折理由」を調べてみたら、以下のような順に多かったことが判明しました。率直に相談できる友人や知人が周りにいれば助かっていたと思えることもありました。
第1位 ニーズの無い商品販売やサービス提供
確かに、市場にニーズがない商品やサービスを作っても売れませんよね!
でも意外に多いんですよ、売れずはずだ、売れないわけがないという起業
家の思い込みが。よほどの斬新な新商品や新サービスでない限り、想定し
ている対象顧客層に、ちょっと聞いてみれば手応えはある程度わかるはず
です
第2位 資金不足
十分な資金がないと、事業を継続できません。
そんなこと言われなくてもわかっているはずですので、読みが外れたの
か、周囲に恰好を付け過ぎたのでしょうね?やみくもに勝負しても負ける
だけです。
資金を注ぎ込むのは、ある程度売れてからでも遅くはありません。それで
も、得た利益の範囲内にしておかないと大火傷しますよ。
第3位 強力な競合
競合が強すぎると、顧客を獲得できません。
強者に真っ向勝負して勝てると思う人は少ないはずですので、おそらく相
手の存在が見えていなかったのでしょうね?もしかすると、自社の商品や
サービスばかりを見過ぎて、最後まで競合相手を見ていなかったのでしょ
うか?気付いた時には遅過ぎたということですね。
第4位 マーケティングの失敗
効果的なマーケティングができないと、顧客に認知してもらえません。
「言うは易し、行うは難し」、それがマーケティングの難しさです。効果
が見えない中で広告宣伝活動に費用を掛けるのは不安だと思いますので、
地域密着型の狭い範囲で、費用を最小限に抑えて地道に自らの足で反応を
見るのが無難な方法だと思います。効果≠金は比例しませんので、間違っ
ても大切な虎の子をドブに捨てないように気を付けてください。
第5位 チームワークの欠如
チームワークが悪いと、事業がスムーズに進みません。
これは、思いのほか事業が順調に進んで社内の体制を急拡大させた故の失
敗ということなのか、共同で事業を立ち上げようとした時の意見の食い違
いにより、信頼関係が悪化したという事なのか?もしも、後者の方なら、
1人でもやり直せると思います。土俵外で事業を断念するのはもったいな
いですよね?
第6位 ビジネスモデルの欠如
明確なビジネスモデルがないと、収益を上げられません。
ビジネスモデルというのは、簡単に言えば「何を、いくらで売るのか?」
ということだと捉えれば、売るために安易に値引きをすると、わずかな儲
けなど直ぐに吹っ飛んでしまいます。ですので、原価計算だけは慎重にし
ておくことが重要です。また、間違っても値引き合戦に巻き込まれないよ
うに注意してください。価格勝負をする前に原価勝負をすべきです。
他社の原価が100円だとすれば、自社の原価は80円くらいに。これが実現
出来れば、値引き合戦に応じても十分勝負になります。
第7位 規制の変化
規制が変更されると、事業が立ち行かなくなることがあります。
規制緩和なのか規制強化なのか?どちらにしてもレアケースだと思います
が、これが原因だとすると大企業が本格的に乗り出そうとしている事業だ
ったのでしょうね?調査不足だったという不運を嘆くより、弱者の戦略を
取らなかったことを反省すべきでしょう。ただし、事業の着眼点は良かっ
たと思います。
第8位 タイミングの悪さ
市場の状況が悪いと、事業が成功しにくいことがあります。
市場の状況(景気)に左右されるビジネスは難しいので、過小資本の場合
は手を出すべきではありません。手を出すのであれば、潤沢な資金を用意
するか、景気が悪い時ほど市場から求められる事業に衣替えすべきです。
ただ、市場の未来は誰にも予測できないですが?
第9位 創設者の燃え尽き症候群
創設者が燃え尽きてしまうと、事業を継続できません。
燃え尽きたという事は、もしかすると打つ手、打つ手が失敗の連続だった
という事でしょう?七転び八起きという諺がありますが、7回もダウンし
たらプロボクサーでも普通は起き上がれません。燃え尽きて当然です!む
しろ、私ならもう倒れたままでいいじゃないかと思います。間違っても、
次は10回ダウンしても起き上がってみせる、のではなく、ビジネスのセン
スを磨いて、ダウンしないようにしましょう!相談と決断はお早めに。
第10位 顧客を無視
顧客の声を聞かずにいると、顧客のニーズに合った商品やサービスを作れ
ません。
私としては、これが第1位になっても不思議ではないと思います。私の周
りにも、ターゲットとすべき対象顧客層を間違えている起業したばかりの
社長って意外に多くいます。あとは、顧客の声を100%信じている人も多
いですね!
さて、このランキングを見て、皆さんは、どう感じられましたでしょうか?成功されている社長さん達にとっては、素人経営者のような失敗理由だと感じられたと思いますが、当事者達にとっては死活問題です。再起に向けて、非力ながら私自身もなんとか支援していければと思う今日この頃です。