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IMAXの最高到達地点がもう10年前

インターステラーが再上映されている。IMAXで。
作品として素晴らしいという事は大前提として、IMAXレーザーGTでこの作品を鑑賞するというエンターテイメント体験について書かせてください。

昨今、大型シアターの多様化が進んで、映像や音響にこだわったDolby CinemaやIMAX、座席が動く4DXや3面投映のScreenXなど様々なスタイルで映画を楽しめるようになった。すごいね。

でもまだ、IMAXレーザーGTで鑑賞するインターステラーに勝る映画鑑賞体験は存在していない(と、思っている)

IMAXレーザーGTは現在日本に2箇所、大阪と東京にしかない。そして専用IMAXカメラで撮影された映像を100%のフルサイズで観る事ができるのはこの2箇所だけ。

フルサイズっていうのは1.43:1の大きさ

一般的な映画館や普通のIMAXで観ると上下が切り取られてしまう。ある種の切り抜き動画である。

制作費170億かけた作品をフルサイズで観れる場所が日本で2箇所、世界でも20箇所そこそこしかないってすごいですよね。

そしてこの正方形に近い特別な’映像は横に26m 縦に18mのスクリーンに余白なしで驚異的な大きさと明るさで投映される。誇張なしに身体ごと宇宙空間に放り出されたような、今まさに大津波に飲み込まれそうな最高レベルの没入状態に頭じゃなくて身体が反応する。

大きく傾斜がついた座席に座ると前に座る人はほとんど見えない。自分だけでスクリーンを独占できているような錯覚に陥る。



大型のシアターで映画観るならIMAX。というスタンスでこれまで色々な作品をIMAXで、IMAXレーザーGTで観てきたけど、「IMAXレーザーGTで観る意味」という点ではどの作品もインターステラーには敵わないと言わざるを得ない。それくらいに本当に完成されてる。

映像だけじゃなくて12ch音響ももちろん素晴らしい。
座席が震えるほどの轟音も良いけど、インターステラーは「無音」の使い方が凄い。

「無音」は使い方によってはどんな大きな音よりもよく聴こえるという事をこの作品に教えてもらった。(これはIMAXじゃなくて作品のレビューか...)


娯楽としてIMAXの為に作られた映像をIMAXで鑑賞することの良さを共有できる人がもっと増えたらいいなという個人的な望みと、そうなった後の未来で今は2箇所しかないシアターが続々と増えてそれに伴いそれに対応する作品も増えていくそんな展開を心から待ち望んでいます。


ちなみにエキスポシティ109シネマズでIMAXを見るときはEXEシート前列の真ん中がおすすめです。


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