見出し画像

青年海外協力隊 活動編 #5「活動2週間目を終えて」

 今日で活動2週間目が終了しました。ということで、この2週間でやったことをまとめておきたいと思います。

① カウンターパートの授業についていく。
 始まって数日間は、カウンターパートが授業に行くときは、どうしていいかわからずに「行ってらっしゃーい」という感じでしたが、今は行くとこ、行くとこにできるだけ引っ付いて行くことにしています。うっかりしていて置いて行かれることがありますが、最近は「学生の様子とか、学校の様子とか知りたいから付いて行く。」と伝えているので、割と誘ってくれることも多くなってきて嬉しい。
 と言っても、火曜日に付いて行った会議はほぼ分からなかったし、授業もカウンターパートが科学の先生ということもあって、ビッグバンとか太陽系の話とかで当然よくわからず。でも、スペイン語の勉強だと思って一生懸命聞いてます。

② 数学の先生の授業についていく。
 まだ1回しか数学の授業は見せてもらっていませんが、学生たちがどのような数学の勉強をしているのか様子を見せてもらうために参加しています。数学の授業を取っている学生向けに、いつか算数教育に関わるテーマでタジェールができるといいなと思っていますが、今はとりあえず算数に関わるスペイン語の単語を調べながら授業を聞いている段階です。

③ PISA2018(学力調査)の結果を分析する。
 PISAとは何ぞや、と思う方もいらっしゃると思いますが、PISAとはOECDが3年ごとに中学3年生を対象に行う国際的な学力調査のことで、日本でもこの結果が出ると度々順位が上がった、下がったとニュースになります。このPISA2018の結果が出て、ドミニカ共和国は相変わらず最下位だったというニュースだけは聞いていたので、オフィスに居る時間は取り急ぎ報告書(英語)を読むところから始めました。日本の結果と見比べながら読んでいきましたが、やっぱり数学的リテラシーと科学的リテラシーの2分野の結果は相当厳しかったです。しかも、数学的リテラシーにおいては、91%がレベル1に位置しており、残り9%もほぼレベル2~4ということで、上位層(レベル5・6)がほぼいないという結果でした。この結果が「なぜ」なのかを分析していくのは、これからだと思っていますが、現状はやっぱり厳しいようです。

④ 図書館で教科書を探す。
 大学図書館ということでまあまあ期待していったものの、今は改装工事中だそうで、ほとんどの本は段ボールの中でした(笑)そんな中、探していたのは、かつてJICAとドミニカ共和国政府が共同で開発した算数の教科書。グアテマラやホンジュラス、エルサルバドルといった中米の国々は結構前からJICAが算数教育の支援をしてきた歴史があります。おかげで国定教科書ができている国もあり、協力隊がその普及活動をしている国もあります。その流れを汲んでドミニカ共和国でも10年ほど前に教科書が開発されていたのですが、政治的な理由と途中で教育制度が変わったという理由(確かではありませんが)で、その教科書が普及しなかったという現実があります。また前の教育制度の時に作られた教科書なので4年生までしかないという問題点もあります。しかし、このJICAの算数教科書は、Guía(日本でいう指導書)も作られているため、これからの活動に役立つだろうということを先輩隊員から聞き、図書館探索へ。どうにか見つかったのは、1年生教科書のGuíaと3,4年生の教科書が1冊ずつ。とりあえずあるということがわかったので、不足分は3月の図書館再オープンの際に探すことにします。

画像1

⑤ ドミニカ共和国の算数カリキュラムを読む。
 今週は1~3年生までのカリキュラムをざっと読んで、どんな内容を学習するように定められているのかを把握することにつとめました。来週は4~6年生のカリキュラムを読む予定です。そして、日本のカリキュラムの系統性と見比べながら、どのように算数の学習内容が系統立てられているのかを見ていきたいと思います。

⑥ 同僚の名前を覚える。
 大学と言うことで、先生だけでなくたくさんの職員さんが働いています。もちろん私は日本人一人なので、この2週間でかなり名前を覚えてもらったと思いますが、私はまだまだ全員の名前を覚えられていないので、みんなに聞いてまわって名前を書く。書いたものと一緒に写真を撮るっていうのを、地道にやっていきたいと思います。

画像2

画像3

画像4

⑦ 活動記録をつける。
 一応その日にどんなことをしたのかをスペイン語で表に記録していくようにしています。後で見返すことができるし、少しでも見通しをもって活動ができるようにしていくために。

⑧ 小学校への訪問
 特に目的があってというわけではありませんが、大学のお隣の小学校で学校の先生の授業を見せてもらったり、教育実習生が授業をしているのを見せてもらったりしました。これからは実習生への引率とアドバイスも活動に入ってくるのかな。

画像5

画像6

ざっとこんな感じです。スペイン語は相変わらずいまいち分かりませんが、とりあえず今はカウンターパートや他の先生の授業に付いて回って大学生気分で授業を聞きつつ、これからどんな活動ができそうか考えていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?