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汗だく帰省┃山羊飼いの先輩に会う

実家のある埼玉県の秩父に帰省。のんびりしていたら予定の電車を見送りかけたので、息を切らして故郷に降り立った。27歳、スマートに帰省をしたい。

さらにいえば到着する時間が予想より早く、予期せぬ空白時間を手に入れてしまった。移動が下手くそすぎる。林間学校からやり直したほうがいい。とりあえずカフェでぼんやり空を見た。

いい天気すぎる

その後は高校の先輩と合流。今日は先輩が一緒に暮らしているヤギの写真を撮るのが一大イベントだ。

何を撮るにしても「撮影前はカフェで少し話してからにする」がマイルールなので、街についてたくさん話をした。高校の先輩と今もこうして時折会えるのは不思議な感じだ。先輩はこの街に住んでいるから、僕の知らない変わったものと変わらないものを教えてくれた。

ヤギに会いに移動するため車に乗せもらったが、東京に住んでいるとタクシー以外で人の運転する車に乗る機会がないから、かなり不思議な感じだ。

道中日記を読んでくれている話を聞けてかなり嬉しかった。本当にどんぐりを拾う仕事をしているのかということも話した。たまに松ぼっくりも拾ったりしています。

モルカーと睨み合いながら車に揺られる

到着後はやや警戒気味なヤギたちに出迎えられた。持参したカメラを明らかに警戒しており、そりゃそうだという感じだ。僕の名前は小林、悪い人間じゃないよ、と必死にアピールしつつシャッターを切る。

ふとした瞬間、僕を除いた「普段の生活」が戻る瞬間があって、それが良かった。先輩と、ヤギたち。それぞれにしか分からない言語があるんだろう。

ずっとスンスンしていてかわいい

夕食用の牧草を大胆にカットするところも見せてもらった。3週間に一回牧草を買い付けに行って、食べやすくカットするそう。「料理」だ。

ぐわし、と牧草を掴み取っては、普段目にしない巨大な切断機でバリバリとカットしていく。まさしく職人の手つきで、伊達に3年ヤギと暮らしているだけあって迷いがない。

すごい音

食い付きっぷりもすごくて、カゴを持った瞬間の反応速度は、さっきまでのんびりしていたヤギからは想像もつかない速さだった。元来食事というのはこれくらい気合を入れるべきものなのかもしれない。

グイグイくる
むしゃむしゃ食べる

撮影を終えた後、なんとお礼の詰め合わせをいただく。なんていい人なんだ。クッキーやチョコのほか、歯を専門としたヒーロー活動をされているので良い歯ブラシもいただいた。磨きまくるぞ。

歯を大切に!

先輩と別れた後はスマートにバスに乗り込み自宅へ向かう予定......だったが、待てど暮らせどバスが来ない。そう、時刻表を見誤っていた。何をしているんだ、こいつは。

寒空の下取り残されてしまったので、急遽近くの喫茶店に逃げ込んだ。「千茶古」というお店で、3年ぶりくらいに来たが相変わらず良い喫茶店だ。レモンタルトとコーヒーをいただいた。

あたたかいね〜

その後も紆余曲折を経てなんとか自宅に辿り着いた。過去で一番苦労したかもしれない。帰宅に。ただ夕飯の生姜焼きは過去で一番美味しかったので、チャラになった。

「実家」の象徴だ

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