【詩】煙草
あなたは煙草を吸う人
いつも、煙草の匂いを纏っている
そんな体に悪いもの、やめたほうがいいよ
と言っても 適当な相鎚ばかりで
あなたが吐く煙は、空気に滲んで 空へと消える
いつだったか、私のお気に入りの服を焦がしたことがあったね
あなたが必死に謝るものだから、
その時の私は、怒りなんて感じもしなかった
前を行くあなたのポケットからは、キャメルの箱が覗いている
そういえば、二人でいたって、
あなたが煙草を吸うとき、
決まって私、ひとりになる
あなたは煙草を吸う人
煙草の匂いが 鼻につく