【読書記録】できるだけ塾に通わずに受験に勝つ方法
突然ですがわたくし、塾講師の経験はあるけど塾に通ったことがありません。なんか昔から塾行ってる友達が忙しそうで、塾=怖いみたいなイメージがあって…はい、ただのビビリです。進◯ゼミはちょこっとやったけど。
保育園から高校まで公立で、高校入試も推薦(公立なのに部活で推薦されてた)でのほほんと通ってしまったやまちからすると、「お受験」はどこか他人事の気がしていました。
別に「なんとしても我が子を進学校に!」というスタンスでもないのですが、前回の「強烈なオヤジが〜」の本を購入したときに楽天さんが勝手にオススメしてくれたので読んでみました。笑
前回のというのはこちらです↓
さて、以下は印象的な部分のメモです。
1.男の子と女の子の幼少期の育て方の違い
著者いわく、男の子は特に集団で遊ぶ経験をたくさんさせて、本気で勉強するのは14歳からで十分。女の子はコツコツと勉強を続けて「トップは難しいかもしれないが、十分トップを狙える位置」につけておくことが必要なんだとか。
男女の性格の違いからきているそうなのですが、まぁこの辺は人によって多少違いがありそう。
2.親にできること
ある程度勉強が進むと、どうしても親が教え切れない部分が出てきます。そういうときは潔くプロに任せるほうがいいそうです。
しかし、そこで塾に預けてハイ安心。ということではなく、親は基本的な生活習慣を身に付けさせて子どもが自分でスケジュール管理できるようにさせたり、宿題をやっつけ仕事で終わらせていないかチェックしたり、ときには処世術を教えたりと、勉強面以外でできることはたくさんあります。もちろん勉強の基礎を身に付けさせるアシストもしてあげないといけないのですが、これら全てで必要になってくるのが「観察力」。子どもに応じて適切な声掛けやアシストを一番してあげられるのは学校の先生でも塾でも家庭教師でもなく、親なんですね。
3.塾の正しい活用方法
2と少し内容が被りますが、受験をさせるときに塾(家庭教師の場合もある)に頼ることは大きな手助けになってくれます。
しかし、タイミングや量を間違えると子どもが潰れてしまうのです。
塾や家庭教師を導入するまでに必要なのは基礎学力です。
これは以下の10の力からなるといいます。
①漢字力
②綴り力
③暗算力
④暗記力
⑤文章力
⑥読書力
⑦算数文章題理解力
⑧社会フィールドワーク観察記述力(長いw)
⑨理科実験力
⑩基礎英単語力
これらは塾でも正しく身に付けさせてくれるわけではなく、家庭で身に付けさせたほうがよいようです。詳しいやり方も載っていましたが、長くなるので割愛。
前回の読書記録にも書きましたが、やはり小さい頃から遊び感覚でやるのが一番良いみたい。
また、塾に入れるのは受験の前の年の春休み(最終学年になる直前)から最終学年の夏休み途中まで、しかも1教科のみ受講で十分と著者は述べています。
塾は家庭にはない受験校の情報や合格への独自のメソッドを持っています。また模試を受けて自分の位置を客観的に知ることもできます(無料で受けられるものも大いに利用すればよいが、夏期講習などの前の学力診断テストは入塾してもらえるように大概難しく作ってあるので注意)。そういう家庭ではできない部分だけ塾にはやっていただいて、十分恩恵が受けられたらサヨウナラ。これが一番効率よく塾を活用する方法です。
もちろん塾に全く通わずに勉強できる子はそれに越したことはないんですけどね。
全体を通して、著者が塾や家庭教師の裏事情をわりとリアルに書いていて、自分のアルバイト時代を思い出しました。
あと、著者は学校教育に基礎学力を身に付けさせることはあまり期待していない(というか諦めている)ようで、もちろん人との関わり方とか学校行事など、学校で学べることもたくさんあるんだけど、と前置きした上で、かな〜り厳しく書いているなあと感じました。
思っていたより具体的に受験のための勉強法が書いてある本だったなという印象です。おわり。
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