脳の進化

人の意識は、どうして生まれるのか。を考えている。

人の表皮は、非常に薄い。
最も外側で水を通さない角層は約10ミクロン。
同じ厚さのプラスティック並みの精度。

そして、表皮に含まれるセンサーの大群。
これがスゴイ。
わずか1ミクロンの凹凸でも感知できる。

人体で、優れた部分は、脳と表皮。
化石を調べると、
約400万年前に生存していた類人猿は、
脳の容量はチンパンジーと変わらないが、
手の構造は現代人に近いものだったという。

ねじ回しが使えるような手の進化があったようだ。

触覚の解像度が高いのは、手の指と唇。
器用に使える手をもち、
その手を使いながら脳機能を向上させていったのが人類。

言語を司る遺伝子の一つFOXP2は約20万年前に人間特有の配列になっている。
この時期は、現生人類出現の頃にあたる。

脳の大きさを決める遺伝子も分かっている。
その一つ、マイクロセファリンは、3万7000年前に現在のかたちに。
この頃、精密で多様な石器が作られるようになった。
人類の文化が急速に発展した。

別の遺伝子はASPM、この遺伝子は5800年前に現在のかたちに。
メソポタミア文明やエジプト文明が勃興した時期に重なる。

いずれも場合も、脳の遺伝子変異が人類史に大きな影響を与えた可能性。

つづく

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